現地時間７月14日より、メジャーリーグのレギュラーシーズンが再開する。ア・リーグ西地区４位に沈むロサンゼルス・エンジェルスは現在５連敗中、チームが掲げるプレーオフ進出へ向け、苦しい状況が続いている。

　今季終了後、FAを迎える大谷翔平の去就はオールスターブレイク中も大きな話題として扱われており、ここからのチーム成績次第では、８月１日のトレード期限までに放出の可能性もあり得るとの噂も根強く囁かれている。エンジェルスは主砲のマイク・トラウトをはじめ、レギュラー陣の負傷離脱もあり、後半戦を迎えようとしている現在も、今後のチーム構成や戦い方への不安が尽きることはない。

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　連敗ストップ、さらに後半戦でのスタートダッシュも求められ、チームとしての正念場が続くエンジェルス。戦力面を見ても、さらなる苦戦が予想されるなか、他球団の主力プレーヤーからはエンジェルスを後押しする、別の意見も寄せられているようだ。

　エンジェルス専門メディア『Halos Today』では、今後の復調が十分可能であると語る、ロサンゼルス・ドジャースのフレディ・フリーマンの声を伝えている。

　７月13日に配信されたトピックでは、フリーマンがアトランタ・ブレーブス所属だった2021年シーズンの状況について「ブレーブスはオールスターブレイクで44勝44敗となり、プレーオフのチャンスは失われたように見えた」振り返っており、その上で「フリーマンによれば、期限内のトレードがチームに活力を与え、チームは復活を始めたという」と説明している。
  　トピックでは「アトランタはシーズン途中にスーパースター外野手のロナルド・アクーニャ・ジュニアを前十字靭帯断裂で失った」と2021シーズンのブレーブスも主力を欠いていたと綴っており、その後、ジョク・ピーダーソン、ホルヘ・ソレアといった選手をトレードで獲得、チームを立て直したエピソードも紹介している。このシーズン、最終的にブレーブスはワールドチャンピオンに輝くこととなった。

　フリーマンはこのトレードが行なわれたことで「ユニットとして急速にまとまることができた」とシーズン後半への戦い大きな意味があったと語ったとしており、同メディアも「エンジェルスも似たような状況にあり、最近トレードで加入したエドゥアルド・エスコバーとマイク・ムスタカスが、ヘイローズの衝撃となるかもしれない」と今後への見込みを示した。

　また記事では他にも「エンジェルスはトラウトを失って大打撃を受けたとはいえ、ロースター全体を通して、彼らの象徴がいなくとも浮き足立たないだけの才能がある」と他のメンバーへの期待も寄せている。まさにここからチームの真価が問われることとなるエンジェルス。苦境を跳ね返すチームとしての強さを見せられるか。球団の今後を占う、極めて重要な夏場の戦いが続く。

構成●THE DIGEST編集部
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