ミラクルな大逆転劇の口火を切ったのは、鮮烈なる33号ホームランだった。

　現地７月15日、６連敗中のロサンゼルス・エンジェルスは本拠地でヒューストン・アストロズと対戦。一時は３対９と６点をリードされる苦境に立ちながら、９回裏に12対12のタイに持ち込むと、10回裏に劇的なサヨナラ勝ち。あっと驚く展開で連敗をストップした。

　９対12で迎えた９回裏、これまで３三振を含む４打数ノーヒットだった「２番・DH」大谷翔平のバットが火を噴いた。マウンドに上がったアストロズの絶対的守護神、ライアン・プレスリーに対峙。カウント１－１からスライダーを見事にインパクトすると、打球は瞬く間にセンターのフェンスを越えた。打球速度103.5マイル（約166.63キロ）、飛距離404フィート（約123.14メートル）の33号本塁打だ。
  　エンジェルスはこの大谷の一撃から勢いに乗る。プレスリーに連打を浴びせて同点にまで持ち込み、10回表をゼロに封じると、その裏にサヨナラ勝ちをもぎ取った。

　米番記者たちは後半戦最初の33号ソロを絶賛。米スポーツ専門局『FOX Sports』のアナリストで大谷ウォッチャーのベン・バーランダー氏は「33号だ！ 100本打つかもしれないぞ！」と興奮気味にツイートし、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は「えげつない！」と喝采を送った。そして米スポーツベッティングサイト『DraftKings』に寄稿するジャレッド・カラビス記者は「深夜のショウヘイ爆弾が炸裂した」と評している。

構成●THE DIGEST編集部

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