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「受け入れがたいが現実だ」名将ベイカー監督、大谷翔平に豪快弾を浴びた自軍守護神を擁護。1か月ぶりの被安打からまさかのサヨナラ負け…

THE DIGEST編集部

2023.07.16

大谷の一発からまさかの展開に敵将ベイカー監督が語ったこととは? (C) Getty Images

 ア・リーグ西地区のライバル対決、ロサンゼルス・エンジェルス対ヒューストン・アストロズが現地7月15日、エンジェル・スタジアムで行なわれ、ホームのエンジェルスが13対12でサヨナラ勝ちを収めた。大谷翔平は5打数1安打1打点、1本塁打で勝利に大きく貢献した。
 
 7回に6点差を追いつき、9-9とするも8、9回に3点を奪われ、9-12で最終回の攻撃を迎えたエンジェルス。対するアストロズは6月15日以来、1本のヒットも許していない守護神のライアン・プレスリーをマウンドへ送り出し、万全の態勢で試合を締めにかかった。

 この敗色濃厚な流れを一変させたのが大谷だった。9回の先頭打者として打席に入った大谷は、プレスリーが投じた3球目のスライダーを強振。センター方向へ高々と舞い上がった打球はぐんぐん飛距離を伸ばし、今季33号となるソロホームランとなった。打球速度103.5マイル(約166.6キロ)、打球角度32度、飛距離404フィート(約123.1メートル)を計測する豪快な一発だった。

 この本塁打を境に流れはエンジェルスに傾き、さらにヒット4本の集中打で同点。延長10回には1死一、二塁から遊撃手の悪送球で二塁ランナーが生還し、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。

 絶対的な安定感を誇っていた守護神の被弾から、まさかの展開となったアストロズ。米メディア『Yahoo! Sports』は「ライアン・プレスリーは土曜日(現地15日)の試合までに12回連続無安打投球を達成したが、9回に他ならぬ大谷翔平の本塁打でその連続記録は止まった」と大谷の反撃の一発に言及すると、試合後のベイカー監督のコメントを紹介。敵将は「打たれる日もあるだろう。(プレスリーは)それを嫌がる。誰もが嫌だ。しかし、それもゲームの一部だ」と自軍の守護神を擁護し、「受け入れがたいが、現実には起こることだ」として前を向いた。

 ベイカー監督はまた、この日先発したフランバー・バルデスも左ふくらはぎを負傷していることを明かし、その他ホセ・ウルキディやルイス・ガルシアといった先発陣も負傷しており、アストロズは投手陣に不安を抱えている。エンジェルスとプレーオフ進出を争うライバルも苦闘を強いられているようだ。

構成●THE DIGEST編集部
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