プロ野球

完封の高橋光成を支えた古賀悠斗。大量失点の2試合を教訓に“エース”らしさを引き出す!「打たれるピッチャーじゃない」【西武】

THE DIGEST編集部

2023.07.17

写真:THE DIGEST写真部

 7月16日、西武・高橋光成が120球の熱投で自身3年ぶりの完封勝利を飾った。勝利の雄叫びを上げるマウンドへ真っ先に駆け寄ったのは、その高橋を導いた2年目捕手・古賀悠斗だった。

 高橋のヒーローインタビューが行なわれているなか、バックヤード通路で撮影されていた球団Youtubeのハイタッチ動画。そのカメラの前を全力疾走で駆け抜けた古賀の表情には充実感が溢れていた。

「全体を振り返っても、ゼロに抑えられたってことはすごくよかったかなと思います」

 これでチームは5連勝、しかしその直前は泥沼の8連敗を喫した。連敗中、古賀は7月1日のソフトバンク戦と8日のオリックス戦で高橋光成とバッテリーを組み、共に序盤で大量失点を喫していた。

「こんなに打たれるピッチャーじゃないのに」。チームのエースをどのようにしたら輝かせることができるのか。まだプロ2年目の古賀は、悔しさを胸にその責任感と徹底的に向き合った。

「(高橋)光成さんとも試合が終わってから『ああだったな、こうだったな』とか、『次はこうしてみよう』という話しをしてきました。今日の試合前も、ブルペンが終わってベンチに戻るときにも(高橋さんと)話をしました」
 
 大量失点を喫した前の2試合でも、ストライクを取れるボールはあった。しかし、そのボールをことごとく弾き返され失点を重ねたが、その原因をしっかり見つめ直した。

「特に(前回の)ほっともっと神戸の試合では、風の影響を受けて、うまくコントロールできない部分もあって、頼りすぎた球種を打たれてしまっていました。今日は状態が良かったこともありますが、光成さんもその点を修正してきてくれましたし、自分も十分に頭を使いながら、なるべく全球種でカウントが取れるようにと同じ球を続けないように散らしていきました」

 過去2試合の反省を活かし、3回まで日本ハム打線に的を絞らせずパーフェクトに抑えてきたバッテリー。しかし4回、先頭打者・ハンソンに二塁打を打たれ、初めて得点圏に走者を背負った。動揺はなかったのか。

「打たれはしましたが、自分たちバッテリーは気にせず、今まで通りバッターをしっかり抑えていこうと。光成さんも怯むことなく、頑張ってくれました」
 
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松井監督も古賀を高く評価!

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