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プロ野球

完封の高橋光成を支えた古賀悠斗。大量失点の2試合を教訓に“エース”らしさを引き出す!「打たれるピッチャーじゃない」【西武】

THE DIGEST編集部

2023.07.17

 以降も3本の長打を打たれながらも、最速154キロのストレートと各種変化球をちりばめながら、終始日本ハム打線を翻弄したバッテリー。9回、ラストボールのサインに一度は首を振った高橋がにやりと笑うと、最後は古賀の構えたアウトローへ狂いなく投げ込み、マルティネスを見逃し三振。最後も154キロと最高のボールで圧巻の完封劇を締めくくった。

「前の2試合を活かせて良かったなって思いますし、本当になんかやり切ったなって。頑張った結果だなって思います」

 試合後、松井監督は連日の完封劇でマスクをかぶった古賀の捕手ぶりに高評価を与えた。

「バッターを見て、ピッチャーと話しをしてと、そういうところは頭に入れてできているので、いい結果に繋がっていると思うし、今回の完封もですが、打たれたことも経験になる。しっかりと古賀らしいものを出してくれていると思います」

 今月はホームランを放つなど、打撃も上向いてきている。だが、守り勝ったこの日の試合に大きな満足感を感じていた。
 
「もちろん試合に出ている以上は打たないといけないと思っています。でも、求められていることは守備面が大きいと今は思うので、ゼロで抑えられたことは本当に良かったと思っています」

 エース・高橋光成が見せた真夏の完封劇は、悔しさを糧にして、エースらしさを引き出したプロ2年目の正捕手候補・古賀悠斗の成長を感じさせる一戦となった。

取材・文●岩国誠

【著者プロフィール】
いわくに・まこと/1973年3月26日生まれ。32歳でプロ野球を取り扱うスポーツ情報番組のADとしてテレビ業界入り。Webコンテンツ制作会社を経て、フリーランスに転身。それを機に、フリーライターとしての活動を始め、現在も映像ディレクターとWEBライターの二刀流でNPBや独立リーグの取材を行っている。

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