大谷翔平による規格外のハイパフォーマンスに、ベッティングの専門家も目を丸くした。

　圧巻だったのは現地７月27日、ロサンゼルス・エンジェルス対デトロイト・タイガースのダブルヘッダーでの働きぶりだ。大谷は第１試合で先発を飾って９回を投げ切り、111球の８奪三振、３四球、自責点ゼロの内容でメジャー初となる完封・完投勝利を飾る。さらにその１時間後に始まった第２試合では、37号２ラン＆38号ソロと２打席連続で本塁打を放つ暴れっぷり。翌日のトロント・ブルージェイズ戦でも39号が飛び出し、３打席連続を決め込んだ。

　文句なしでア・リーグのMVP候補筆頭に君臨している大谷。ファンのなかにはブックメーカーで大谷のMVP獲得に賭けている者も多いだろうが、その“オッズ”に信じられない異変が起きたのである。米大手ブックメーカー『BetMGM』のジョン・ユーイング氏がツイッターを更新。次のように驚きの事実を明かした。

「今日（27日）の２試合が始まる前、オオタニのア・リーグMVP獲得オッズは－1000（1.1倍）だった。それが午後３時26分に完封勝利が確定し、午後４時45分にリーグトップの37号ホームランが生まれると、MVPオッズは－10000（1.01倍）になってしまった！」
  　米ヤフーニュースはこのツイートを大々的に取り上げ、「オオタニの投打の活躍がMVPオッズを破壊した。たった１時間で10分の１に縮小されたのだ。1万ドル賭けて100ドル、あるいは100ドル賭けて1ドルの儲けしかないのである」と強調。そのうえで、「シーズンがまだ２か月以上も残っているなかで、MVPオッズが－10000の選手なんて、ほかのどのスポーツ界にもいないだろう。まったくオオタニは異次元だ」と評した。

　オッズ1.01倍。日本円なら、１万円を賭けて100円しか上積みされない計算だ。大谷の声価がどれだけ天井知らずの高さに達しているか、それを如実に物語る数値だろう。

構成●THE DIGEST編集部

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