今シーズンオフ、ポスティングでのメジャー移籍が噂されているのが、オリックス・バファローズの山本由伸だ。すでに、MLB関係者の視察も行なわれており、今季の好調なピッチングは海の向こうでも大きな話題となっている。

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　８月14日にはセントルイス・カーディナルスの地元メディア『St. Louis Post-Dispatch』が山本の獲得を推奨する記事を配信した。

　41歳の右腕アダム・ウェインライトが、今季限りでの引退を表明していることもあり、「カーディナルスは先発ローテーションで少なくとも２つのスポットを埋める必要がある」と補強が必須と主張。そのうえで「最も興味深い選択肢はヨシノブ・ヤマモトだ」と綴っている。

　また、カーディナルスに所属し、WBC（ワールドクラシック・ベースボール）でサムライジャパンの一員として活躍したラーズ・ヌートバーのコメントも掲載。「賢くて謙虚な、いい選手だね。フィールドの内外でとても感銘を受けたよ。オフに注目される選手のひとりになると思う」と称えてる。
  　同メディアは「つまり、投手を求めるほとんどの球団がヤマモトを欲しがるということだ」と、FAでの重要なターゲットであると強調。また「昨オフにニューヨーク・メッツが30歳のコウダイ・センガに支払った金額（ポスティング・フィーの他に５年総額7500万ドル）を見れば、ヤマモトの年齢（８月17日で25歳になる）なら年俸2000万ドルで獲得できるかもしれない」とした。

　他にも「カーディナルスは近年、アジアの野球を経験した多くの投手、キム・グァンヒョンやオ・スンファン、マイルズ・マイコラスを擁して成功を収めている。ヤマモトも活躍できるだろう」と記している。

　さらには「打者兼投手の日本人選手を獲得できれば、それ以上の補強はない。ただ、最高の日本人投手と契約したとしても、それはそれで素晴らしいことだ」と、二刀流のスーパースターに触れながら、山本獲得を促す言葉を並べている。

　今季のNPBでリーグトップの成績を残している山本は、３年連続「投手三冠」も視界に入れている。そんな実力者に向けられる米球界からの視線は、今後さらに熱を帯びていくことになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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