プロ野球のペナントレースは100試合を消化。シーズンの趨勢もようやく見えてきたが、セパともにペナントレースやCS争いの行方はまだまだどう転ぶかわからない。終盤戦を迎える今後の展開を識者に予想してもらった。
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パ・リーグは3連覇を狙うオリックスが抜け出した。この2年はシーズン最終盤で追い抜いていただけに、過去2年より充実してシーズンを過ごしていると言える。投手陣はエースの山本由伸を軸として、宮城大弥、山崎福也、山下舜平大が安定。この4人だけで35勝も挙げている。4人の二桁勝利もあり得るだろう。
救援陣も、クローザーは平野佳寿がいるものの、極端に固定しすぎず、連投を減らすマネジメントを今年も続けている。山崎颯一郎、宇田川優希のWBC組が存在感を示し、山岡泰輔がリリーフに回ってチームを救っているのも大きい。
打線は今季好調の頓宮裕真、紅林弘太郎の新しい"顔"がチームを引っ張っているのが面白い。頓宮はかつて左の吉田正尚(レッドソックス)とクリーンアップに並べるつもりで編成がドラフト指名した選手だ。やや遅くに台頭したが、その期待通りの選手になっている。
開幕は2軍でスタートした紅林も冷飯を食べたことが功を奏している。中川圭太、宗佑磨といった去年からのメンバーに加えて、選手をたくさん起用して終盤に備えているところはさすが中嶋聡采配である。まだまだ力を蓄えている。3連覇に死角はない。
2位以下は混戦の様相だ。これからまだまだ順位が変動するだろう。CSはロッテ、楽天が進出するのではないか。
ロッテは投手力が安定している。しかし、数字だけを見ると誤解を招くかもしれない。なぜなら、突出したものがあるわけではないからだ。エースの佐々木朗希が怪我により離脱。エース不在の中で戦っているが、リリーバーも含めて、無理な起用をしていない。チームトップのイニング数は小島和哉の104.1イニングだが、これはリーグで8、9番目の数字。一方のブルペン陣は一人も3連投をした投手がいない。
これはどういうことかと言うと、投手陣はいまだフル回転の起用をしているとは言えず、その中で、現在2位のポジションをキープしているということである。夏場はある程度、打線の方が活発になってくる中で、投手力が効いてくるという予測が立つ。
一方で、攻撃面は課題になる。安田尚憲、山口航輝ら若い世代の台頭は著しい。しかし、他球団の脅威になるところまでは到達しているとは言い難い。主将の中村奨吾がイマイチ波に乗れていないのも気がかりなところだ。夏場に打線が活発になるこの時期に、状態を上げられるかがポイントとなるだろう。
主砲のポランコが4番に座ってくれているのは大きい。また荻野貴司が戦列に復帰、トレードで獲得した石川慎吾などプラス面も大きい。ここから打線がどこまで浮上してくるかが鍵になりそうだ。
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パ・リーグは3連覇を狙うオリックスが抜け出した。この2年はシーズン最終盤で追い抜いていただけに、過去2年より充実してシーズンを過ごしていると言える。投手陣はエースの山本由伸を軸として、宮城大弥、山崎福也、山下舜平大が安定。この4人だけで35勝も挙げている。4人の二桁勝利もあり得るだろう。
救援陣も、クローザーは平野佳寿がいるものの、極端に固定しすぎず、連投を減らすマネジメントを今年も続けている。山崎颯一郎、宇田川優希のWBC組が存在感を示し、山岡泰輔がリリーフに回ってチームを救っているのも大きい。
打線は今季好調の頓宮裕真、紅林弘太郎の新しい"顔"がチームを引っ張っているのが面白い。頓宮はかつて左の吉田正尚(レッドソックス)とクリーンアップに並べるつもりで編成がドラフト指名した選手だ。やや遅くに台頭したが、その期待通りの選手になっている。
開幕は2軍でスタートした紅林も冷飯を食べたことが功を奏している。中川圭太、宗佑磨といった去年からのメンバーに加えて、選手をたくさん起用して終盤に備えているところはさすが中嶋聡采配である。まだまだ力を蓄えている。3連覇に死角はない。
2位以下は混戦の様相だ。これからまだまだ順位が変動するだろう。CSはロッテ、楽天が進出するのではないか。
ロッテは投手力が安定している。しかし、数字だけを見ると誤解を招くかもしれない。なぜなら、突出したものがあるわけではないからだ。エースの佐々木朗希が怪我により離脱。エース不在の中で戦っているが、リリーバーも含めて、無理な起用をしていない。チームトップのイニング数は小島和哉の104.1イニングだが、これはリーグで8、9番目の数字。一方のブルペン陣は一人も3連投をした投手がいない。
これはどういうことかと言うと、投手陣はいまだフル回転の起用をしているとは言えず、その中で、現在2位のポジションをキープしているということである。夏場はある程度、打線の方が活発になってくる中で、投手力が効いてくるという予測が立つ。
一方で、攻撃面は課題になる。安田尚憲、山口航輝ら若い世代の台頭は著しい。しかし、他球団の脅威になるところまでは到達しているとは言い難い。主将の中村奨吾がイマイチ波に乗れていないのも気がかりなところだ。夏場に打線が活発になるこの時期に、状態を上げられるかがポイントとなるだろう。
主砲のポランコが4番に座ってくれているのは大きい。また荻野貴司が戦列に復帰、トレードで獲得した石川慎吾などプラス面も大きい。ここから打線がどこまで浮上してくるかが鍵になりそうだ。
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