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韋駄天キャロルのランニング本塁打をデラクルーズの99.7マイル返球が阻止!2人のスーパールーキーが演じた究極の“ほこ×たて対決”<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2023.08.28

今回はキャロル(左)の快足をデラクルーズ(右)の強肩が制する形となったが、2人の対決には今後も注目だ。(C)Getty Images

今回はキャロル(左)の快足をデラクルーズ(右)の強肩が制する形となったが、2人の対決には今後も注目だ。(C)Getty Images

 まさに「これぞメジャーリーグ!」と喝采を送りたくなるような好プレーだった。

 8月27日(現地)のダイヤモンドバックス対レッズ戦で、2人のルーキーがそれぞれの持ち味を披露するシーンがSNSで話題を呼んでいる。

 5回、ダイヤモンドバックスのコービン・キャロルがセンターへ大きな当たりを飛ばす。打球がフェンスに激突して転々する間、球界屈指の俊足で知られるキャロルは一気に加速。迷わず三塁を回り、キャリア初のランニング・ホームラン......と思われた刹那、中継に入ったショートのエリー・デラクルーズがホームへ99.7マイル(約160.5キロ)のレーザービーム。間一髪でキャロルをアウトにしてみせたのだ。

 このプレーにおけるキャロルのスプリント・スピードは30.4フィート/秒だった。つまり1秒間に9.27m進んだ計算で、今季のMLBでもトップクラスの数字。そして、ベース一周タイムはわずか14.2秒だった。キャロルも凄いが、それを刺したデラクルーズも凄い。
 ちなみに、デラクルーズの99.7マイル送球は、内野手が補殺を記録したプレーでは今季2番目の速さ(実は1位もデラクルーズ)。6月にデビューしたばかりのデラクルーズは、打球初速やスプリント・スピードでもずば抜けた数値を叩き出す、まさに「スタットキャストの申し子」。すでにサイクル安打に加え、二盗、三盗、本盗を続けざまに記録する“サイクル盗塁”もやってのけている、

 一方、昨年8月下旬に初昇格したキャロルも負けてはいない。今季は、ルーキーでは史上初の前半戦15本塁打&25盗塁を達成。一時期調子を落としたが最近は再び上り調子で、新人王獲得をほぼ確実なものとしている。

 2人のスーパールーキーが演じた究極の“ほこ×たて対決”。今後も長くファンを楽しませてくれるに違いない。

構成●SLUGGER編集部
 
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