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「完全に終わった」エンジェルス主力6人のウェーバー公示に米衝撃!突然の”解体”に怒り心頭「私がオオタニなら…」

THE DIGEST編集部

2023.08.30

主力6人がウェーバー公示となったエンジェルス。大谷の今オフ去就にも影響を及ぼしそうだ。(C) Getty Images

 予期せぬ突然のリリースには、想像に難くない動揺が広がっている。

 ロサンゼルス・エンジェルスは現地8月29日、敵地でフィラデルフィア・フィリーズと対戦した。中盤までエンジェルスは2点をリードするも、フィリーズに5本のホームランを献上するなど計12失点。今シーズンを象徴するかのような投手崩壊で3連敗し、借金は今季ワーストの「7」まで膨れ上がった。

 大谷翔平の猛打賞を含む11安打を放ちながらリードを守れず、リリーフ陣が終盤に打たれて逆転負けしたエンジェルス。今シーズン何度も見てきた光景に、ファンのため息が漏れる。しかも、二桁失点を喫したベンチには、どこか他人事のような終戦ムードが漂っていた。

 無理もない。実は試合前、エンジェルスが主力5選手をウェーバー公示にかけたという衝撃的なニュースが届いたのだ。米スポーツ専門チャンネル『ESPN』のジェフ・パッサン記者によると、球団は先発右腕のルーカス・ジオリト、救援投手のマット・ムーア、レイナルド・ロペス、そして外野手のハンター・レンフロー、ランダル・グリチックをウェーバーリストに入れた。現地31日から48時間以内に他球団が獲得に名乗りを上げれば、移籍が成立する。

 また先述した5選手に加え、今季41試合に登板した中継ぎのドミニク・リオーネ投手も同リストに入っていたことを『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者が付け加えて伝えている。
 
 エンジェルスは現在、63勝70敗でワイルドカード争いから12.5ゲーム差と絶望的な位置にいる。来季に向け、少しでもコスト削減につなげようと主力選手放出の方針を打ち出したということは、ポストシーズン出場権獲得に向けた戦いを放棄したことを意味しており、事実上の「白旗」宣言と言える。

 球団の方針に現地も戸惑い、そして怒りの声が沸き起こっている。米スポーツラジオ番組『FOX Sports Radio』のジェイソン・スミス氏は自身のX(旧ツイッター)を更新。ウェーバー公示の件に触れながら、「もし私がショウヘイ・オオタニなら、今シーズン終了後にエンジェルスからすぐに出て行くだろう。ひどく失礼極まりない!」と憤怒している。

 米メディア『The Athletic』でエンジェルス番を担うサム・ブラム記者も突然のウェーバー公示に驚きを隠せないが、「8月はエンジェルスが9年ぶりのプレーオフ進出を目指し、全力を尽くすはずだったが、どうやらポストシーズン争いに加わることすらなく、その試みが完全に失敗に終わったことを認識することになった」とトレード補強を含めた戦略を辛辣に批判している。

 チーム解体の憂き目に大谷の胸中は如何に――。

構成●THE DIGEST編集部

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