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二刀流の4番・武田陸玖が2戦連続適時打も日本代表は前哨戦に惜敗。初の世界一を懸け、8戦8勝の地元台湾と明日”再対決”へ【U-18W杯】

THE DIGEST編集部

2023.09.09

二刀流の4番・武田が先制打を放つも、日本は台湾に敗れた。写真:鈴木颯太朗

 野球のU-18ワールドカップ(W杯)は現地9月9日、スーパーラウンド第3戦が行なわれ、すでに明日の決勝に駒を決めている日本と地元の台湾が激突した。

 世界一の称号を懸けた前哨戦。日本は初回2死一塁から二刀流の4番・武田陸玖(山形中央)が左越え二塁打を放ち、幸先良く先制。2試合連続のタイムリーで、日本がいい流れを掴む。

 ところが、直後の守備で日本はミスが多発する。今大会2度目の先発マウンドを任された高橋煌稀(仙台育英)が連続四球と盗塁などで1死二、三塁のピンチを招く。続く4番のワン・ニェンハオを速球で右飛に打ち取った…かと思われたが、なんと知花慎之助(沖縄尚学)が、まさかの落球。この間に台湾が同点のホームを踏む。思わぬ形で追いつかれた高橋は動揺したのか、このあと暴投と適時打でさらに2点を献上。1対3とリードを許し、初回(31球)を投げ終えた時点で降板した。

 日本は2回から森煌誠(徳島商)が登板も、台湾打線のパンチ力と足を生かした機動力で翻弄。ホームの熱烈な応援を背に、台湾が3回までにリードを4点に広げた。

 一方の日本打線は2回以降、台湾の先発ゼン・ウェイチーを攻めあぐね、わずか2安打。スコアボードにゼロが並ぶ。

 6回表、日本は2死二塁で相手2番手から高中一樹(聖光学院)の中前適時打で3点差にするが、後続が続かず。日本は最終7イニングも得点は奪えず、台湾が5対2で勝利を収め、今大会無傷の開幕8連勝を飾った。

 序盤のミスが響き、前哨戦を落とした日本。明日(10日)は悲願の世界一を目指し、台湾と再び相まみえる。


構成●THE DIGEST編集部

【動画】二刀流・武田陸玖が連日のタイムリー二塁打!

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