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プロ野球

阪神が優勝した18年前は世の中で何があった? 「セパ交流元年」「YouTube設立」「小泉劇場」「ドラえもん声優一斉交代」など社会が一変!

THE DIGEST編集部

2023.09.14

18年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神。日本列島の虎党が歓喜に沸いた。写真:鈴木颯太朗

18年ぶりにリーグ優勝を果たした阪神。日本列島の虎党が歓喜に沸いた。写真:鈴木颯太朗

 猛虎が18年ぶりの歓喜に酔いしれた。

 9月14日、リーグ制覇に王手をかけていた阪神タイガースは巨人と激突。甲子園球場に詰めかけた虎党の強烈な後押しを受け、4対3で勝利を収め、本拠地で悲願の胴上げを決めた。
【PHOTO】甲子園で「A.R.E.」達成! 18年ぶり歓喜の阪神特集!

 阪神先発の​​​​才木浩人が巨人打線を7回1失点に抑え、打線は6回裏に若き主砲・佐藤輝明による連日の20号2ランホームランが飛び出すなど、今シーズンを象徴するかのように投打がガッチリと噛み合い、球団史上最速Vを怒涛の11連勝で達成した。

 阪神が最後に優勝したのは2005年で、当時も岡田彰布監督が指揮を執っていた。同監督は、03年に18年ぶりのリーグ優勝に導いて勇退した星野仙一監督(故人)の後を受けた就任2年目で、鉄壁の救援陣「JFK」を看板にチーム防御率はリーグトップを樹立。そして、攻撃を牽引したのはプロ14年目の4番・金本知憲だった。金本は40本塁打(リーグ2位)を量産し、打率.327(同3位)、125打点(同2位)の大活躍でMVPに輝いた。
 
 世の中では戦後60年を迎え、大きなトピックは小泉純一郎首相が衆院を解散し、郵政民営化の是非を争点に据えた総選挙を実施。自民党が歴史的大勝を収め、郵政民営化法案が成立する「小泉劇場」だった。4月にはJR福知山線で、通勤・通学客らを乗せた快速電車が脱線。運転士を含む107人が死亡するJR史上最悪の惨事が起きた。また、人気アニメ「ドラえもん」の声優を長年務めた大山のぶ代さんら、声優陣が一斉に交代したことも大きな話題を呼んだ。

 スポーツ界では、この年からセ・パ交流戦がスタート。初代王者に輝いたのはロッテだった。女子ゴルフでは、宮里藍が20歳で国内メジャー初制覇を飾り、新時代到来を予感させた。競馬ではディープインパクトが史上2頭目の無敗の三冠を達成。12月には、フィギュアスケートで浅田真央が当時15歳でグランプリファイナルを初めて制しながら年齢制限で翌年のトリノ五輪には出られず、大きな議論を呼んだ。

 当時の流行語には、「想定内(外)」(ライブドアの堀江貴文社長(当時)が、ニッポン放送に買収をしかけた際、対抗するフジテレビの手法に対して、この言葉を連発)、「クールビズ(夏に政府が主導した軽装運動)」、「フォーー!(レイザーラモンHGのギャグ)」などが選出。インターネットの電子掲示板から生まれた物語『電車男』の書籍がヒットし、テレビドラマ化された影響もあり、秋葉原のメイド喫茶やアニメキャラに燃えるが語源とされるオタク用語「萌え~」が世間に浸透した。

 動画共有プラットフォーム『YouTube』が設立されたのも、この年の2月だ。いまや生活必需品といえるスマホはまだ流通しておらず、18年前とは社会が大きく一変しているのは実に興味深い。

​​​​構成●THE DIGEST編集部

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