今季は不振が続いていたオリックスの“ラオウ”こと杉本裕太郎が、復調の兆しを見せている。9月5日に一軍へ昇格すると、13日まで1本塁打を含む6試合連続安打とコンスタントにヒットを打っていた。しかし、14日、16日の楽天戦ではチャンスの場面で凡退するなど無安打。再び不振に陥っていた。しかし、17日の楽天戦では勝ち越しの犠牲フライ、同点に追いつかれた直後には再び勝ち越しのタイムリースリーベースを放ち、本拠地での胴上げを狙うチームの大きな勝利に貢献した。
「昨日(16日)もチャンスで最後打てなかった。ちょっと力んでしまった部分があったんで、きょうはなるべく力まないようにというのを意識して打席に入りました。1打席目からボールがいい感じだったので、そのまま何も変えずに行こうという感じでした」
6回裏には、一死満塁の場面から犠牲フライを放ち、思わず手をポンと叩いた。
「本当はヒットを打ちたいんですけど、ゴロだと併殺になったりもするので、 最低限の1点を入れられて良かったです」
ここで犠牲フライを打てたことが後のスリーベースにつながったようだ。
チームは優勝目前にながら、貧打が課題となっている。「もうみんな頑張ってるんで、僕も負けないように頑張ってます。その日ダメでも、まだ次の日も試合があるんで、切り替えるのは大事だと思います」と、21年本塁打王は切り替えていくことの重要性を口にする。
今季はファームに3度落ちるという不振のシーズンだっただけに、終盤に向けて雪辱の気持ちは強い。「何回か二軍に落ちたんですけど、今こうやって上で試合に出てる以上は、 やっぱりいなかった時の分というか、この終盤戦で一個一個取り返していくしかないと思うんで。また明日も試合あるんで、切り替えて頑張ります」。残り試合でのリベンジが楽しみだ。
中嶋監督は杉本に、「変なことしなかったら大丈夫じゃないですかね。何でもかんでも振ってたら、それはねぇ。調子がいい人も悪くなりますし、上がって来ることもありませんし、そういうところじゃないですかね」と辛辣ながらも愛のある叱咤を贈っている。起用し続けてくれる監督の期待に応えるためにも、残り試合でさらなる奮起を期待したい。
取材・文⚫︎どら増田
「昨日(16日)もチャンスで最後打てなかった。ちょっと力んでしまった部分があったんで、きょうはなるべく力まないようにというのを意識して打席に入りました。1打席目からボールがいい感じだったので、そのまま何も変えずに行こうという感じでした」
6回裏には、一死満塁の場面から犠牲フライを放ち、思わず手をポンと叩いた。
「本当はヒットを打ちたいんですけど、ゴロだと併殺になったりもするので、 最低限の1点を入れられて良かったです」
ここで犠牲フライを打てたことが後のスリーベースにつながったようだ。
チームは優勝目前にながら、貧打が課題となっている。「もうみんな頑張ってるんで、僕も負けないように頑張ってます。その日ダメでも、まだ次の日も試合があるんで、切り替えるのは大事だと思います」と、21年本塁打王は切り替えていくことの重要性を口にする。
今季はファームに3度落ちるという不振のシーズンだっただけに、終盤に向けて雪辱の気持ちは強い。「何回か二軍に落ちたんですけど、今こうやって上で試合に出てる以上は、 やっぱりいなかった時の分というか、この終盤戦で一個一個取り返していくしかないと思うんで。また明日も試合あるんで、切り替えて頑張ります」。残り試合でのリベンジが楽しみだ。
中嶋監督は杉本に、「変なことしなかったら大丈夫じゃないですかね。何でもかんでも振ってたら、それはねぇ。調子がいい人も悪くなりますし、上がって来ることもありませんし、そういうところじゃないですかね」と辛辣ながらも愛のある叱咤を贈っている。起用し続けてくれる監督の期待に応えるためにも、残り試合でさらなる奮起を期待したい。
取材・文⚫︎どら増田
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