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プロ野球

メジャー関係者らが見守る中での15勝目ならず。それでも山本由伸はあくまで前を向く【オリ熱コラム2023】

どら増田

2023.09.17

最後まで安打を許さなかった前回登板とは異なり、2回先頭に早くもヒットを打たれた山本。味方の作ってくれたリードを守ることができなかった。写真:産経新聞社

最後まで安打を許さなかった前回登板とは異なり、2回先頭に早くもヒットを打たれた山本。味方の作ってくれたリードを守ることができなかった。写真:産経新聞社

 オリックスは9月16日、本拠地京セラドーム大阪で、楽天との3連戦初戦を行った。先発は前回登板で自身2度目のノーヒットノーランを達成した山本由伸だが、この日は7回で9安打を打たれて3失点。クオリティ・スタート(QS)こそ達成したものの、味方が楽天先発の岸孝之に抑え込まれて1対3で敗れた。

 山本は降板後、「ランナーを許してしまうイニングも多く、苦しいピッチングになってしまいました。3回は先制点を取った直後のイニングでしたし、逆転を許してしまったことが悔しいです」と、先週のヒーローインタビューは一転した苦いコメント。この日は女房役の若月健矢が発熱により特例抹消されてしまったため、初めて森友哉とバッテリーを組んだ。

「急だったので余計なことは話さず、どんな感じで攻めるかとか、こうなった時はこうしようとか、そういったことをしっかり話してゲームに入りました」
 
 時間が限られた中では最低限のコミュニケーションを図って臨んだ試合は、粘りの投球ながらも惜敗。前日に若月から連絡をもらったという森は、「球自体は良かったですね。もう少し自分が頑張らなきゃいけないなと思いました」と、エースのピッチングを振り返った。3歳下のエースから風格を感じたようで、「たぶん調子自体はめちゃくちゃいいっていうわけではなかったと思うんですけど、それでもマウンドに立っている姿はエースだなと感じました」と感心していたのも印象的だった。

 複数球団のメジャー関係者が見守る中での15勝目はお預けとなったが、山本は淡々としたものだ。

「いつもファールを取れるような球も前に飛んでしまったりしていたので、しっかり調整し直して、次の試合に備えたいなと思います」

 さらなる高みを目指す山本の進化は止まらない。

取材・文⚫︎どら増田
 

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