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「衝撃的な落球」鈴木誠也、Wカード争いの痛恨エラーに地元メディア悲嘆… 一方で温かい激励も「誰か彼を抱きしめて!」「誰もが犯す間違いだ」

THE DIGEST編集部

2023.09.27

痛恨のエラーで逆転を許してしまった。好調の打撃面で明日は取り返したい。(C) Getty Images

 現地9月26日、シカゴ・カブスの鈴木誠也が敵地でのアトランタ・ブレーブス戦に5番・ライトで先発出場。打撃では2点適時三塁打を含む5打数2安打2打点と活躍したが、8回に痛恨のエラーで逆転を許すことに。ワイルドカードを争うチームも6-7で痛い敗戦を喫した。

【動画】まさかの落球... 鈴木誠也の痛恨エラーで、カブスは悪夢の逆転負け
 6-5とカブスの1点リードで迎えた8回裏の守備の場面。2死二、三塁からブレーブスのショーン・マーフィーが打ち上げた打球は右中間方向へ。前進してきたライトの鈴木が手を挙げ、打球を処理するかに見えたが、まさかの落球。ランナー二人が生還し、悪夢の逆転劇が起こってしまった。

 試合後、ロッカールームで地元メディアのインタビューに応じた鈴木は、「シーズン中から(想定して)ずっと準備しているので言い訳はできない」としながらも、見えていたように思ったがという記者からの問いかけに、「最初はボールが見えていた。ずっと見えていて、(照明の光に)『ああ被るな、被るな』と思いながらずっと走っていたが、本当に最後のギリギリくらいで被ったので取った思ったんですが、ああいう形になってしまった」と状況を説明。さらに、「きょうは目いっぱい反省するが、引き摺っていては迷惑をかけてしまう。明日はしっかり切り替えて臨みたい」と気丈に答えた。

 ナ・リーグのワイルドカード争いで3位につけるカブスはこの敗戦で4位のフロリダ・マーリンズとの差が0.5ゲームに縮まった。シーズンを左右する鈴木の失策には、多くの現地メディアが反応。シカゴメディア『BLEACHER NATION』は「『あの』瞬間を目撃したことが信じられない。これは何らかの形で、私たち全員に永遠に残るだろう」と鈴木のエラーを悲劇的に報じ、また米サイト『Fan Nation』も「鈴木の衝撃的な落球が壊滅的な敗北につながった」としたが、一方でこの敗北が「完全な鈴木の責任ではないことには注意する必要がある。もう一度立ち上がり、シーズンで最も重要な5試合に向けて準備を整えられるかは、ロッカールームのシカゴの選手たちに懸かっている」と奮起を促している。

 一方、SNSではファンも鈴木に対して落胆や非難の声を浴びせる向きがあるなか、激励の声も少なくない。ネット上では「誰か彼を抱きしめて」「これからセイヤの活躍でワイルドカードを勝ち取って」「セイヤ、We love you」「彼は誰もが犯す間違いを犯した。きっと明日は埋め合わせてくれるよ」などと擁護する声も数多く寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】「言い訳はできない」試合後、鈴木誠也は何を語った?

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