指揮官退任のニュースに対し、現地ではさまざまな意見が飛び交っている。

　現地10月２日、大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンジェルスは、フィル・ネビン監督の退任を発表。ジョー・マドン前監督の後を受けた2022年シーズン途中から監督代理に就任すると、今季は正式監督としてチームを率いていたが、結果としては73勝89敗でア・リーグ西地区４位に終わり、ポストシーズン進出を逃した。

　この発表を受けて現地４日、米老舗スポーツ誌『Sports Illustrated』が運営するエンジェルス専門サイト『Halos Today』は、「匿名の選手がフィル・ネビン監督の解任に納得していない」と報道。米メディア『The Athletic』が掲載している選手コメントを引用した上で、「この動きを喜んでいるようには見えない」と指摘している。
  　記事内では、「ネビン監督の退任を正しい判断だと考える者がいる一方、彼の仕事を支持する者もいた」と言及。その一人は、『The Athletic』のエンジェルス番を務めるサム・ブラム記者の取材に対し、「このようなチーム状況なのは、彼のせいじゃない」とした上で、「手放す理由がわからない」と話しているという。

　また、今季終了後にフリーエージェント（FA）となる大谷の存在に触れれば、「何か実質的な変化を起こさない限り、ネビン監督の退任はチームの状況をさらに押し下げるだけだ」と指摘。「オフには答を出さなければならない大きな問題がいくつかあり、それらを解決しない限り、凡庸なチームから抜け出せないだろう」と締め括られていた。

　今季のア・リーグMVPが確実視されている大谷に加え、マイク・トラウトといった強力な戦力を擁しながらも、14年を最後にポストシーズンから遠ざかっているエンジェルス。はたして来季以降の戦いは、どうなっていくのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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