今季、パ・リーグ３連覇を果たしたオリックス・バファローズで、エースとして圧倒的なパフォーマンスを披露した山本由伸。防御率1.21、16勝とダントツの数字を残すなど、３年連続でのMVP、沢村賞受賞も現実味を帯びてきている。

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　今季終了後にはポスティングでのメジャー移籍が有力視されている山本を狙っていると伝えられるのが、ニューヨーク・ヤンキースだ。シーズン中にブライアン・キャッシュマンGMが視察に訪れており、米メディアも山本とヤンキースの関係に触れる記事で溢れている。

　ニューヨークのプロスポーツをカバーするメディア『Empire Sports Media』は10月９日、日本人右腕のヤンキース移籍の可能性を論じるトピックを配信した。その中で、今季も多くのタイトルを獲得した山本の実績を紹介しながら、ポスティングに大きく関連する「カネ」についてもフォーカスしている。

　同メディアは「ヨシノブ・ヤマモトは日本で３度目のパ・リーグMVPと沢村賞（MLBのサイ・ヤング賞）を獲得する可能性が高い。25歳の若さで、キャリアの初期に洗練されたエースをお金だけで獲得できるチャンスは、野球界ではめったにない」と今季の活躍を絶賛している。
  　その上で、『ニューヨーク・ポスト』紙のジョエル・シャーマン記者による「ヤンキースが今オフに大金を投じる」と伝えたレポートを引用する形で、「ノーヒッターを目の前で見たキャッシュマンGMはヤマモトにカネを費やすだろう。ヤンキースはこの右腕に魅了されており、日本だけでなく全世界で最高の才能を持つ投手に巨額を投じ、画期的な契約を結ぶことを狙っている」として、獲得への見込みを示した。

　さらに「多くの人が答えなければならない最初の疑問は、彼の値札に関するものだ」と続けながら、２億5000万ドル（約370億円）のオファーになると予想。「ゲリット・コール以来の大型契約になる」と強調しながら、「キャッシュマンGMが日本に選手を見に行くのは、相当な額のオファーを出そうとしている選手を直接見たいからだ」と指摘している。

　また、契約内容以外でも、今季の山本の被本塁打数が２本だったことや驚異的な防御率など、シーズンでの好成績も振り返りながら、「メジャーでより多くの本塁打を許すだろうが、同時に多くの打者から三振を奪うだろう」とMLBのマウンドでのピッチングを見通している。

　このトピックと同様、ヤンキースの山本への並々ならぬ獲得意欲は、これまで何度も報じられてきた。果たして来季、ピンストライプのユニホームに袖を通してヤンキースタジアムに立つ山本の姿をみられるのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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