やり場のない憤りの声が溢れている。
　
　10月28日に京セラドーム大阪で開幕するプロ野球の日本シリーズ。今年は「阪神タイガース対オリックス・バファローズ」という史上初の顔合わせとなった。しかも、互いが関西を拠点にしている球団であり、59年ぶり２度目となる「関西ダービー」が実現。関西地方では、早くも大きな盛り上がりを見せている。

　ところが開幕を５日後に控え、SNS上では野球ファンの嘆き声や怒りの投稿が相次いでいる。

　実は今日、日本シリーズの観戦チケットの先行抽選予約の当選が発表された。大手チケットサイトが午後３時に設定した当選確認時間を過ぎると、「チケット当たった！」「全滅した…（泣）」など、さまざまな声がコメント欄に溢れ、一時「日本シリーズのチケット」「チケット全滅」がX（旧ツイッター）にトレンド入りしたほど。それと当時に「転売ヤー」というワードも急上昇し、大きな話題となっている。
  「なんで当選した奴らすぐに転売始めるわけ？」
「日本シリーズのチケット、交換可能な方いましたらDMお願い致します ← マジで腹立つわ！」
「転売ヤーよ。マジでどうにかならないのかね!?」
「純粋に現地で観戦したいのに、本当に許せない。せっかく関西でやるのに」
「現地に行くと席が空いてる不思議。先週のCSもそうだった」
「転売の人！いい加減にしてください!!」

　チケット流通サイトでは早速、転売が始まっていると見られ、購入時よりも高額で掲載されている。なかには常識では考えられないような高値がついているケースもあり、「3700円のチケットが50万円とか狂ってるな」「最安値で一枚18000円って…舐めてんのか」など、野球ファンは憤怒している。

　これに対し、NPBは公式ホームページで日本シリーズのページにチケット購入時の注意事項を掲載。注意喚起を促しているが、焼け石に水だ。野球以外にもアイドルのコンサートなど多方面で問題視されるチケットの転売行為。一人ひとりのモラルとはいえ、具体的な解決策が見当たらない事態が続いている。

構成●THE DIGEST編集部

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