『MLB.com』のブレント・マグワイア記者は11月9日、「ロサンゼルス・エンジェルスがオオタニにとって理にかなっている5つの理由」という記事を配信。FAとなった大谷翔平が6シーズン在籍したエンジェルスと再契約する5つのメリットを説いた。
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まず、マグワイア記者は、「オオタニはFAであり、契約するには莫大な費用が必要だ。それでも二刀流を巡って激しい争奪戦が展開される」と状況を説明し、「2017ー18年のオフにオオタニがエンジェルスを選ぶと予想していた人はほとんどいなかった。しかし、オオタニはエンジェルスを選んだ」と両者の関係性に触れた。さらに「エンジェルスは今冬の“オオタニ争奪戦”の本命ではないかもしれないが、オオタニと再契約する可能性を示唆する要素はある」として、5つの理由を説明した。
1つ目は、「エンジェルスで最高のパフォーマンスを発揮できる」ことだ。「オオタニはアナハイムでメジャー最高の選手になった。加入した最初のスプリングトレーニングでは打撃で苦戦し、一部からマイナーでプレーする必要性があるという声も挙がった。しかし球団はオオタニをサポートし続け、今季終盤に右肘を負傷してしまったが、在籍期間の後半はオオタニに完全な自主性を与えた」。
2つ目は、「確立された関係性」だ。「オオタニがエンジェルスと契約した後、ネズ・バレロ代理人は、『メジャーでオオタニが目標を達成するために、球団は最高の手助けをしてくれる。エンジェルスとは強いつながりを感じている』と語っていた」と当時を振り返り、「もちろん、6年前と今とでは状況は違うが、両者の間に強力な関係性が醸成されている可能性はある。メディアとの比較的慎重な関係性なども含め、エンジェルスが快適な点も見逃せない。オオタニを望む大都市の他の球団ではこうはいかないだろう。メディアからのプレッシャーが強まるはずだ」と、環境面のメリットやエンジェルスが大谷の自主性を尊重している点を記した。
3つ目には、「大型契約を躊躇しない」点を挙げた。「これまでのエンジェルスでは、大型契約が思い通りに進まず、それがこの10年に成功を収められなかった一因になっている。マイク・トラウトとの12年4億2650万ドル、アンソニー・レンドーンとの7年2億4500万ドル、アルバート・プホルスとの10年2億4000万ドルの契約は、いずれもMLBトップ20に入るものだ」と過去の例を挙げた。結果に結びついていないとはいえ、マグワイア記者は「オオタニと巨額契約を結ぶことをためらうかもしれないが、しかしオーナーのアート・モレノが率いるエンジェルスは、他球団にはない手法で勝利への意欲を示している」と、こうした球団の姿勢を前向きに捉えた。
4つ目は、「ライバル球団との契約を避けるため」とした。「世代を超えたスーパースターで、絶頂期を迎えているオオタニが退団すれば、ファンは胸を痛めてしまう。そしてもし、シアトル・マリナーズやテキサス・レンジャーズといった同じア・リーグ西地区のライバル球団、あるいはロサンゼルス・ドジャースやサンディエゴ・パドレスのような同じ南カリフォルニアのライバル球団と契約してしまったら、ファンの苦痛は察するに余りある」とファン目線の意見を挙げた。マリナーズ、レンジャーズ、ドジャース、パドレスは、17年12月に大谷がエンジェルス移籍を決めた際、最終候補に挙がっていた球団だ(その他はシカゴ・カブス、サンフランシスコ・ジャイアンツ)。そしてこれらの球団は今冬にも大谷の獲得を望んでいると言われている。
最後の5つ目は、「エンジェルスにはオオタニが必要」という理由だ。マグワイア記者は、「確かにエンジェルスは競争力のあるチームを編成できていない。直近3年、オオタニが最高のプレーをしたにもかかわらず、21年は77勝、22年は73勝で、今季は73勝。オオタニのルーキーイヤーで記録した80勝を、一度も超えられない状況だ」と過去の成績を振り返りながらも、「しかし成功には恵まれなかったが、オオタニを保有していたエンジェルスには大きな注目が集まった。持続可能な勝てるチームではないが、比類なき価値とエンターテインメントをもたらした。オオタニはエンジェルスで信じられないほどの市場価値をもつスーパースターとなり、トラウト以上にアナハイムのシンボルとなっている。あらゆる意味で、エンジェルスにはオオタニが必要なのだ」と説いた。
米メディアの報道では、エンジェルスは移籍先の有力候補ではないものの、移籍先候補として名前は挙がっている。17年12月にエンジェルスを選んだ大谷は、今冬にどのような決断を下すのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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まず、マグワイア記者は、「オオタニはFAであり、契約するには莫大な費用が必要だ。それでも二刀流を巡って激しい争奪戦が展開される」と状況を説明し、「2017ー18年のオフにオオタニがエンジェルスを選ぶと予想していた人はほとんどいなかった。しかし、オオタニはエンジェルスを選んだ」と両者の関係性に触れた。さらに「エンジェルスは今冬の“オオタニ争奪戦”の本命ではないかもしれないが、オオタニと再契約する可能性を示唆する要素はある」として、5つの理由を説明した。
1つ目は、「エンジェルスで最高のパフォーマンスを発揮できる」ことだ。「オオタニはアナハイムでメジャー最高の選手になった。加入した最初のスプリングトレーニングでは打撃で苦戦し、一部からマイナーでプレーする必要性があるという声も挙がった。しかし球団はオオタニをサポートし続け、今季終盤に右肘を負傷してしまったが、在籍期間の後半はオオタニに完全な自主性を与えた」。
2つ目は、「確立された関係性」だ。「オオタニがエンジェルスと契約した後、ネズ・バレロ代理人は、『メジャーでオオタニが目標を達成するために、球団は最高の手助けをしてくれる。エンジェルスとは強いつながりを感じている』と語っていた」と当時を振り返り、「もちろん、6年前と今とでは状況は違うが、両者の間に強力な関係性が醸成されている可能性はある。メディアとの比較的慎重な関係性なども含め、エンジェルスが快適な点も見逃せない。オオタニを望む大都市の他の球団ではこうはいかないだろう。メディアからのプレッシャーが強まるはずだ」と、環境面のメリットやエンジェルスが大谷の自主性を尊重している点を記した。
3つ目には、「大型契約を躊躇しない」点を挙げた。「これまでのエンジェルスでは、大型契約が思い通りに進まず、それがこの10年に成功を収められなかった一因になっている。マイク・トラウトとの12年4億2650万ドル、アンソニー・レンドーンとの7年2億4500万ドル、アルバート・プホルスとの10年2億4000万ドルの契約は、いずれもMLBトップ20に入るものだ」と過去の例を挙げた。結果に結びついていないとはいえ、マグワイア記者は「オオタニと巨額契約を結ぶことをためらうかもしれないが、しかしオーナーのアート・モレノが率いるエンジェルスは、他球団にはない手法で勝利への意欲を示している」と、こうした球団の姿勢を前向きに捉えた。
4つ目は、「ライバル球団との契約を避けるため」とした。「世代を超えたスーパースターで、絶頂期を迎えているオオタニが退団すれば、ファンは胸を痛めてしまう。そしてもし、シアトル・マリナーズやテキサス・レンジャーズといった同じア・リーグ西地区のライバル球団、あるいはロサンゼルス・ドジャースやサンディエゴ・パドレスのような同じ南カリフォルニアのライバル球団と契約してしまったら、ファンの苦痛は察するに余りある」とファン目線の意見を挙げた。マリナーズ、レンジャーズ、ドジャース、パドレスは、17年12月に大谷がエンジェルス移籍を決めた際、最終候補に挙がっていた球団だ(その他はシカゴ・カブス、サンフランシスコ・ジャイアンツ)。そしてこれらの球団は今冬にも大谷の獲得を望んでいると言われている。
最後の5つ目は、「エンジェルスにはオオタニが必要」という理由だ。マグワイア記者は、「確かにエンジェルスは競争力のあるチームを編成できていない。直近3年、オオタニが最高のプレーをしたにもかかわらず、21年は77勝、22年は73勝で、今季は73勝。オオタニのルーキーイヤーで記録した80勝を、一度も超えられない状況だ」と過去の成績を振り返りながらも、「しかし成功には恵まれなかったが、オオタニを保有していたエンジェルスには大きな注目が集まった。持続可能な勝てるチームではないが、比類なき価値とエンターテインメントをもたらした。オオタニはエンジェルスで信じられないほどの市場価値をもつスーパースターとなり、トラウト以上にアナハイムのシンボルとなっている。あらゆる意味で、エンジェルスにはオオタニが必要なのだ」と説いた。
米メディアの報道では、エンジェルスは移籍先の有力候補ではないものの、移籍先候補として名前は挙がっている。17年12月にエンジェルスを選んだ大谷は、今冬にどのような決断を下すのだろうか。
構成●THE DIGEST編集部
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