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大谷翔平が正式FAで全球団との交渉スタート!独占交渉期間を終えたエンジェルスは、今オフをどう乗り切るのか「取り組むべき問題は…」

THE DIGEST編集部

2023.11.07

エンジェルスからのクオリファイング・オファーを断るとみられている大谷。(C)Getty Images

エンジェルスからのクオリファイング・オファーを断るとみられている大谷。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスからFAとなった大谷翔平は現地11月6日、全球団との交渉が解禁となった。そんななか、『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者が同日、今オフにエンジェルスが直面している課題を大谷の去就を含めてピックアップした。

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 エンジェルスとの独占交渉期間を終えた大谷翔平については、「一塁手のCJ・クロン、内野手のマイク・ムスタカスとジオ・アーシェラ、外野手のランダル・グリチックとともに、ショウヘイ・オオタニは正式にFAとなった。オオタニのFAは今冬の野球界最大のストーリー。エンジェルスは記録樹立が予想されるオオタニとの契約に興味を持っている複数球団のひとつだ」と状況を説明。「オオタニへのクオリファイング・オファーは断られる」と予想したうえで、他球団とともに争奪戦に加わると見ている。

 ボリンジャー記者は、大谷の去就が最大の注目点としながらも、「他にも取り組むべき問題がある」と続けた。まずは、退任したフィル・ネビン前監督の後任は「間もなく発表がある可能性が高い」とし、「投手コーチのマット・ワイズが、シカゴ・ホワイトソックスのコーチングスタッフに加わるため、エンジェルスのコーチ陣も変更になる」と記した。

 内野手については、「アンソニー・レンドーンの怪我を考慮すれば、三塁を守れる野手が必要だ。また、一塁手のノーラン・シャヌエルもいい数字を残したが、7月にドラフト指名されたばかりのルーキーだ」と不安要素をピックアップ。「ルイス・レンヒーフォ、ブランドン・デュルーリーもいる内野グループに、もうひとりを加えるのは理にかなっている」と評している。
 
「マイク・トラウト、テイラー・ウォード、ミッキー・モニアック、ジョー・アデルの組み合わせが予想される」と記した外野手には、「ベテランを加える可能性がある」と指摘。「トラウトには怪我の懸念があり、ウォードは今季に顔面を骨折。モニアックとアデルには経験が不足しているためだ」と、補強が必要なセクションだと見ている。

 先発ローテーションについては、「オオタニと再契約しても2024年には登板できないため、5人ローテーションを採用するだろう。パトリック・サンドバル、リード・デトマーズ、タイラー・アンダーソン、チェイス・シルセス、グリフィン・キャニングら既存戦力がその候補に挙がるが、少なくとももうひとりのスターターが必要」と、投手力の改善を求めた。

 リリーフ陣は、「カルロス・エステベスがいるためクローザーの補強はないが、23年シーズンの後半は苦戦した。チームには、ホゼ・ソリアーノ、ベン・ジョイス、サム・バックマンといった若い投手に加えて、ホゼ・キハーダ、オースティン・ウォーレンがトミー・ジョン手術から戻ってくる予定だ。それでも昨季にマット・ムーアと1年契約を結んだように、ベテラン投手を加える意味はあるだろう」と見通した。

 なおエンジェルスは11月3日に、34歳のエデュアルド・エスコバー内野手、35歳のアーロン・ループ投手との24年オプションを行使しなかった。エスコバーは50万ドル(約7500万円)、ループは200万ドル(約3億円)のバイアウト(解約金)を受け取ってFAとなっている。

構成●THE DIGEST編集部

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