新生・侍ジャパンの成敗に、難敵が英気を養っている。

　11月16日に東京ドームで開幕を迎える「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」。日本をはじめ、韓国、台湾、オーストラリアの４か国がアジアの覇権を争う。
　
　2017年に日本で第１回大会が行なわれ、４年に１度の開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止を余儀なくされていた同大会が、今年６年ぶりに復活した。

　侍ジャパンは宮崎県で強化合宿を張り、巨人と広島を相手に練習試合を重ねて調整。10月３日に就任した井端弘和新監督にとっては初の公式戦となり、新生・侍ジャパンの初陣として大きな注目が集まっている。

　大会初日に韓国との開幕戦を迎えるオーストラリア代表は、すでに来日。チームの公式X（旧ツイッター）は決戦の舞台となる東京ドームの写真を添え、「日本の皆さん、こんにちは！　11月14日（火）朝９:30から府中市市民球場でトレーニングを行ないます。ぜひ会いに来てください！」と報告。今年３月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）でも練習拠点にしていた東京・府中市で虎視眈々と頂点を狙っている。 
  　そんなチームは、約８か月ぶりとなる日本での生活を満喫しているようだ。特にWBCでも来日したサム・ホランド投手は東京・渋谷にある109を背にしながら、チームがタイアップする『フォートゥエンティー』のパイを手にして笑顔。ミートパイを頬張り、満面な笑みを見せる姿を同チームのSNSが捉えている。

　オーストラリア代表の公式インスタグラムのストーリーズを見ると、緑の野球帽子を被った長身のホランドがお菓子売り場に真っ直ぐに向かう姿も収められており、豊富な品揃えの中から、さまざまな商品に目を輝かせながら手に取っている。

　WBC時には、コンビニに買い出しに行く動画を公開したり、ユニホーム姿のままラーメン屋で食事する様子など、庶民的な生活感で野球ファンの好感を得たオーストラリア代表。さらに、練習拠点にしていた府中の少年野球チームとも友好的な交流を図った姿には大きな反響を呼んだ。

　注目の侍ジャパンとは18日に対戦。両チームとも若手主体とはいえ、今回も手強い相手であることは違いない。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】渋谷の「109」を背に日本のお菓子を頬張る豪投手