現地11月15日にMLBのサイ・ヤング賞が発表され、ア・リーグはゲリット・コール(ニューヨーク・ヤンキース)、ナ・リーグはブレイク・スネル(サンディエゴ・パドレスからFA)が受賞した。コールは満票(30票)で初受賞となり、スネルは1位票を28、2位票を2集めて2018年以来2度目の受賞となった。また、ナ・リーグ新人王で2位だった千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)は、3位票と4位票をそれぞれ3集めて7位に入っている。大谷翔平には票が入らなかった。
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この結果を受けて米メディア『CBS Sports』は同日、「次にサイ・ヤング賞を初受賞する候補者15人」という記事を出し、大谷、千賀、そして山本由伸の名前を挙げた。「サイ・ヤング賞にコールが初めて選ばれ、スネルは二度目の受賞となった。近年では、19年にジェイコブ・デグロムとジャスティン・バーランダーがそれぞれ二度目の受賞をはたしているが、ほぼ毎年のように少なくともひとりの初受賞者が誕生している」として、「それでは次にキャリア初のサイ・ヤング賞を受賞しそうな投手を見ていこう」とピックアップした候補者15人を列挙した。
有力者に挙げたのが、ルイス・カスティーヨ(シアトル・マリナーズ)、マックス・フリード、スペンサー・ストライダー(いずれもアトランタ・ブレーブス)、フランバー・バルテス(ヒューストン・アストロズ)、ザック・ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)の5人。次点には、ウォーカー・ビューラー(ロサンゼルス・ドジャース)、パブロ・ロペス(ミネソタ・ツインズ)、アーロン・ノラ(フィリーズ)とともに、大谷と千賀を選んでいる。
大谷については、「まさに今、オオタニの話題ばかりなのは理解している。でも、彼がどれほど素晴らしい選手であるのかを忘れてはいけない。22年にサイ・ヤング賞で4位に入り、今シーズンは44本塁打でア・リーグのトップに立った。右肘を手術したことでサイ・ヤング賞のレースに戻るのは早くても25年になるが、"この男は成し遂げない"ほうに賭ける人はいるのだろうか? これまでオオタニはMLBのキャリアで"それは不可能だろう"ということを、他の選手をはるかに上回る形で実践してきた。もし右肘の手術がなければ、次のサイ・ヤング賞初受賞者候補の最前線に、しっかりと立っていたはずだ」と称賛。次点に挙げた理由も説明している。
「新人王のファイナリストに名を連ね、そしてサイ・ヤング賞の票も得た。MLBの1年目は大成功だった」と高く評価した千賀については、「シーズンが進むにつれて調子を上げた。前半は防御率3.31・K/BB2.4で、後半は防御率2.58・K/BB3.0。この結果は、すべてに慣れたことを示している。初めてのリーグ、初めての打者、初めてのスケジュール、初めての文化。異国での投球には大きな調整が必要だったにもかかわらず、見事に適応した。すべてを経験して迎える来シーズン、31歳になる2年目のセンガがメッツでさらに優れた成績を収めても驚かない」と、最大級の賛辞を送った。
さらに同メディアはダークホースとして、ジョージ・カービー(マリナーズ)、ヘスス・ルザード(マイアミ・マーリンズ)、シェーン・マクラナハン(タンパベイ・レイズ)、グレイトン・ロドリゲス(ボルティモア・オリオールズ)に続けて、「厳密にいえば、まだMLBの投手ではないが」と断りながら、山本の名前を挙げた。「これからMLBの球団と9桁の額で契約すると予想されている。25歳の右腕は3年連続で沢村賞を受賞。90マイル後半の速球、ワイプアウトスプリッター、高スピンのカーブボール、そして読み切るのは不可能と思われるカッターを組み合わせる。どの球団と契約しても、すぐにインパクトスターターになる可能性を秘めている」と大きな期待を寄せた。
24年に登板しない大谷は別として、来シーズンの千賀や山本には日本人初となるサイ・ヤング賞受賞の期待がかかる。
構成●THE DIGEST編集部
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この結果を受けて米メディア『CBS Sports』は同日、「次にサイ・ヤング賞を初受賞する候補者15人」という記事を出し、大谷、千賀、そして山本由伸の名前を挙げた。「サイ・ヤング賞にコールが初めて選ばれ、スネルは二度目の受賞となった。近年では、19年にジェイコブ・デグロムとジャスティン・バーランダーがそれぞれ二度目の受賞をはたしているが、ほぼ毎年のように少なくともひとりの初受賞者が誕生している」として、「それでは次にキャリア初のサイ・ヤング賞を受賞しそうな投手を見ていこう」とピックアップした候補者15人を列挙した。
有力者に挙げたのが、ルイス・カスティーヨ(シアトル・マリナーズ)、マックス・フリード、スペンサー・ストライダー(いずれもアトランタ・ブレーブス)、フランバー・バルテス(ヒューストン・アストロズ)、ザック・ウィーラー(フィラデルフィア・フィリーズ)の5人。次点には、ウォーカー・ビューラー(ロサンゼルス・ドジャース)、パブロ・ロペス(ミネソタ・ツインズ)、アーロン・ノラ(フィリーズ)とともに、大谷と千賀を選んでいる。
大谷については、「まさに今、オオタニの話題ばかりなのは理解している。でも、彼がどれほど素晴らしい選手であるのかを忘れてはいけない。22年にサイ・ヤング賞で4位に入り、今シーズンは44本塁打でア・リーグのトップに立った。右肘を手術したことでサイ・ヤング賞のレースに戻るのは早くても25年になるが、"この男は成し遂げない"ほうに賭ける人はいるのだろうか? これまでオオタニはMLBのキャリアで"それは不可能だろう"ということを、他の選手をはるかに上回る形で実践してきた。もし右肘の手術がなければ、次のサイ・ヤング賞初受賞者候補の最前線に、しっかりと立っていたはずだ」と称賛。次点に挙げた理由も説明している。
「新人王のファイナリストに名を連ね、そしてサイ・ヤング賞の票も得た。MLBの1年目は大成功だった」と高く評価した千賀については、「シーズンが進むにつれて調子を上げた。前半は防御率3.31・K/BB2.4で、後半は防御率2.58・K/BB3.0。この結果は、すべてに慣れたことを示している。初めてのリーグ、初めての打者、初めてのスケジュール、初めての文化。異国での投球には大きな調整が必要だったにもかかわらず、見事に適応した。すべてを経験して迎える来シーズン、31歳になる2年目のセンガがメッツでさらに優れた成績を収めても驚かない」と、最大級の賛辞を送った。
さらに同メディアはダークホースとして、ジョージ・カービー(マリナーズ)、ヘスス・ルザード(マイアミ・マーリンズ)、シェーン・マクラナハン(タンパベイ・レイズ)、グレイトン・ロドリゲス(ボルティモア・オリオールズ)に続けて、「厳密にいえば、まだMLBの投手ではないが」と断りながら、山本の名前を挙げた。「これからMLBの球団と9桁の額で契約すると予想されている。25歳の右腕は3年連続で沢村賞を受賞。90マイル後半の速球、ワイプアウトスプリッター、高スピンのカーブボール、そして読み切るのは不可能と思われるカッターを組み合わせる。どの球団と契約しても、すぐにインパクトスターターになる可能性を秘めている」と大きな期待を寄せた。
24年に登板しない大谷は別として、来シーズンの千賀や山本には日本人初となるサイ・ヤング賞受賞の期待がかかる。
構成●THE DIGEST編集部
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