現地11月16日18時(日本時間17日8時)から今シーズンのMVPが発表される。ア・リーグのMVPは大谷翔平の受賞が有力と見られており、「満票かどうか」という点にも大きな注目が集まってる。
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MVPの発表を前に、米メディア『CBS Sports』のマット・スナイダー記者は11月15日、「ショウヘイ・オオタニの予測。MLBのスーパースターはキャリアのなかであと何回MVPを受賞するのか」という記事を出した。
「二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニが2023年のア・リーグMVPを受賞するだろう。そうなれば、史上33人目となる複数回のMVP受賞者となる」そう記したスナイダー記者は、大谷が23年のMVPを受賞する前提で話を進めた。「この3シーズン、オオタニはフルタイムの二刀流として十分に健康に近い状態でプレーした。そのうち21年と23年にMVPを獲得。22年はアーロン・ジャッジに次ぐ2位だった」
スナイダー記者がジャッジの名前を出したのは、ア・リーグ本塁打記録を更新したジャッジのように、何らかの歴史的な快挙を達成しない限り、二刀流の大谷からMVPを奪い取るのは難しいと指摘したかったから。「つまり、偉大な記録を打ち立てる選手が出てこない限り、シーズンを通して二刀流でプレーするオオタニが、MVPを獲得し続ける可能性が高い」と説いている。
右肘を手術した大谷は、24年シーズンは打者に専念する。それでもスナイダー記者は24年もMVPを受賞できると予想した。「はっきりさせておきたいのは、オオタニは打撃だけでもMVPに値する点だ。今シーズンは135試合で打率.304、出塁率.412、長打率.654、OPS+184、二塁打26本、三塁打8本、本塁打44本、95打点、102得点、20盗塁を記録した。より攻撃力のあるチームに入って155試合ほどプレーすれば、もうそれでMVPなのだ」
大谷はキャリアを通じて、何回MVPを受賞するのだろうか。「もし24年にドジャースでプレーしてチームが100勝を挙げ、オオタニが今年のような打撃成績を残せば、間違いなくMVPだろう。25年からは投手の要素も加わってくる。他の選手は打者と投手を兼任しないため、オオタニはどのMVPレースでも十分なボーナスポイントを受けることができる。もし肘への不安から先発ではなくブルペンに移ったとしても、打者の成績とハイレベルなクローザーとしてのパフォーマンスがあれば、それは大きなアドバンテージになる」として、この24年以降もMVPレースを引っ張る存在になると見通した。
「最終的にオオタニは5回か6回か。いや、7回のバリー・ボンズに並ぶかもしれない。それは無理な話ではないだろう」と、歴代最多7回のMVP受賞歴を誇るボンズに肩を並べる可能性を示唆した。
しかし、スナイダー記者は「ボンズへの挑戦を妨げる要因は2つある」と懸念も記している。「一点目は投票する記者をいかに飽きさせないようにするか。投票者は毎シーズンのように同じ選手を1位にすることに抵抗感を抱く傾向がある。そういったケースは過去に何度もあった。別の選手のほうが、価値があるんじゃないかと思い込んでしまうのだ」と、投票する記者側の心理面を憂慮した。
二点目は大谷側の要因だ。「オオタニの右腕に不安がある。肘の手術を1回でも行なえば地獄なのに、ましてや2度も行なった。何年後かに投手をやめる決断をしなければいけない可能性は十分にある。そうなれば、現在の野球界にはとんでもない才能を持った若い選手がいるだけに、MVP受賞はずっと難しくなるだろう」と指摘している。
MVPの具体的な回数については、スナイダー記者は最終的に「4回」と予想した。「23年のMVPが最後になるとは思わない。計3、4回はいけるだろう。ただ、それ以上は正直自信がない。ボンズまでとは言わないが、それ以外の全員は抜けるかもしれない。そうなれば面白い」と、来年以降のMVP受賞も期待した。
MVP受賞回数はボンズが7回でトップ。それに次ぐのがジョー・ディマジオ、アレックス・ロドリゲス、マイク・トラウトら10人の3回となっている。2回には、ルー・ゲーリック、カル・リプケンJr.、ミゲル・カブレラ、ブライス・ハーパーら21人が名を連ねている。
また、スナイダー記者は大谷がサイ・ヤング賞を受賞する回数も予想し、こちらは「0回」とした。「もし23年に肘を負傷せず、好調のままシーズンを終えていれば、サイ・ヤング賞のチャンスはあっただろう。22年は登板28回で15勝を挙げ、4位に入った。しかし、繰り返すが肘の手術を二度受けている。オオタニが“いつかはサイ・ヤング賞を受賞する”という主張はもっともだが、バットの重要性や腕を故障する可能性を踏まえ、サイ・ヤング賞を受賞せずにキャリアを終えると予想する」と記した。
今シーズンのMVPは日本時間17日午前8時から発表される。はたして大谷は2回目の受賞となるのだろうか。21年に続いて今年も満票での受賞となれば、MLB史上初の快挙となる。
構成●THE DIGEST編集部
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MVPの発表を前に、米メディア『CBS Sports』のマット・スナイダー記者は11月15日、「ショウヘイ・オオタニの予測。MLBのスーパースターはキャリアのなかであと何回MVPを受賞するのか」という記事を出した。
「二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニが2023年のア・リーグMVPを受賞するだろう。そうなれば、史上33人目となる複数回のMVP受賞者となる」そう記したスナイダー記者は、大谷が23年のMVPを受賞する前提で話を進めた。「この3シーズン、オオタニはフルタイムの二刀流として十分に健康に近い状態でプレーした。そのうち21年と23年にMVPを獲得。22年はアーロン・ジャッジに次ぐ2位だった」
スナイダー記者がジャッジの名前を出したのは、ア・リーグ本塁打記録を更新したジャッジのように、何らかの歴史的な快挙を達成しない限り、二刀流の大谷からMVPを奪い取るのは難しいと指摘したかったから。「つまり、偉大な記録を打ち立てる選手が出てこない限り、シーズンを通して二刀流でプレーするオオタニが、MVPを獲得し続ける可能性が高い」と説いている。
右肘を手術した大谷は、24年シーズンは打者に専念する。それでもスナイダー記者は24年もMVPを受賞できると予想した。「はっきりさせておきたいのは、オオタニは打撃だけでもMVPに値する点だ。今シーズンは135試合で打率.304、出塁率.412、長打率.654、OPS+184、二塁打26本、三塁打8本、本塁打44本、95打点、102得点、20盗塁を記録した。より攻撃力のあるチームに入って155試合ほどプレーすれば、もうそれでMVPなのだ」
大谷はキャリアを通じて、何回MVPを受賞するのだろうか。「もし24年にドジャースでプレーしてチームが100勝を挙げ、オオタニが今年のような打撃成績を残せば、間違いなくMVPだろう。25年からは投手の要素も加わってくる。他の選手は打者と投手を兼任しないため、オオタニはどのMVPレースでも十分なボーナスポイントを受けることができる。もし肘への不安から先発ではなくブルペンに移ったとしても、打者の成績とハイレベルなクローザーとしてのパフォーマンスがあれば、それは大きなアドバンテージになる」として、この24年以降もMVPレースを引っ張る存在になると見通した。
「最終的にオオタニは5回か6回か。いや、7回のバリー・ボンズに並ぶかもしれない。それは無理な話ではないだろう」と、歴代最多7回のMVP受賞歴を誇るボンズに肩を並べる可能性を示唆した。
しかし、スナイダー記者は「ボンズへの挑戦を妨げる要因は2つある」と懸念も記している。「一点目は投票する記者をいかに飽きさせないようにするか。投票者は毎シーズンのように同じ選手を1位にすることに抵抗感を抱く傾向がある。そういったケースは過去に何度もあった。別の選手のほうが、価値があるんじゃないかと思い込んでしまうのだ」と、投票する記者側の心理面を憂慮した。
二点目は大谷側の要因だ。「オオタニの右腕に不安がある。肘の手術を1回でも行なえば地獄なのに、ましてや2度も行なった。何年後かに投手をやめる決断をしなければいけない可能性は十分にある。そうなれば、現在の野球界にはとんでもない才能を持った若い選手がいるだけに、MVP受賞はずっと難しくなるだろう」と指摘している。
MVPの具体的な回数については、スナイダー記者は最終的に「4回」と予想した。「23年のMVPが最後になるとは思わない。計3、4回はいけるだろう。ただ、それ以上は正直自信がない。ボンズまでとは言わないが、それ以外の全員は抜けるかもしれない。そうなれば面白い」と、来年以降のMVP受賞も期待した。
MVP受賞回数はボンズが7回でトップ。それに次ぐのがジョー・ディマジオ、アレックス・ロドリゲス、マイク・トラウトら10人の3回となっている。2回には、ルー・ゲーリック、カル・リプケンJr.、ミゲル・カブレラ、ブライス・ハーパーら21人が名を連ねている。
また、スナイダー記者は大谷がサイ・ヤング賞を受賞する回数も予想し、こちらは「0回」とした。「もし23年に肘を負傷せず、好調のままシーズンを終えていれば、サイ・ヤング賞のチャンスはあっただろう。22年は登板28回で15勝を挙げ、4位に入った。しかし、繰り返すが肘の手術を二度受けている。オオタニが“いつかはサイ・ヤング賞を受賞する”という主張はもっともだが、バットの重要性や腕を故障する可能性を踏まえ、サイ・ヤング賞を受賞せずにキャリアを終えると予想する」と記した。
今シーズンのMVPは日本時間17日午前8時から発表される。はたして大谷は2回目の受賞となるのだろうか。21年に続いて今年も満票での受賞となれば、MLB史上初の快挙となる。
構成●THE DIGEST編集部
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