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「トロントの人々は信じたかった」オオタニ狂騒曲に翻弄されたブルージェイズファン。追跡騒動の熱狂に地元メディアも理解

THE DIGEST編集部

2023.12.10

ブルージェイズへの移籍が決定か、とも報じられた大谷。しかし、ゲレーロJr.(右)らとの共演はなくなった。(C) Getty Images

 ロサンゼルス・エンジェルスからFAとなっていた大谷翔平が12月9日(日本時間同10日)、新天地はドジャースに決まったと自身のインスタグラムで発表した。注目された契約内容は、代理人のネズ・バレロ氏の声明によれば10年総額7億ドル(約1014億円)の超大型契約で、メジャー史上最高額、さらに北米プロスポーツ最高額での契約となった。

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 全米メディアもこの破格の契約内容を驚きをもって報道。地元ロサンゼルスのメディアをはじめ、MLB公式サイトや東海岸のメディアも特集を組んで大きく報じている。そんななか、最後まで獲得への可能性を感じさせたトロント・ブルージェイズについて、カナダメディアも争奪戦の敗北を惜しみつつ、去就騒動に翻弄された球団やファンの狂騒ぶりに理解を示している。

 日刊紙『トロント・スター』は「大谷翔平の追跡は、オッズに関係なくブルージェイズのファンを信じさせた」と題した記事を掲載。8日にトロント行きの飛行機に乗り込んだと言われ、全米を揺るがす大騒動となった大谷の追跡劇を振り返り、「実際のところ、勝算はほんのわずかだったが、トロントの人々は信じたかったのだ」と言及した。さらに「大谷は雄大な選手であり、彼のような選手はかつて存在しなかった」とし、もし移籍が叶っていれば「ブルージェイズの、野球界の様相を大きく変えていただろう」と見解を述べた。

 また、同メディアは「大谷は北米史上最大のスポーツ契約を結んだが、それはすべて理に適っている」と大谷の決断を尊重すると、「金曜日の常軌を逸したフリーエージェントの熱狂は余分な腹パンチを残しているが、大谷が来るかもしれないという考えを興奮したジェイズファンやインターネットの噂のせいにするのは、率直に言って奇妙だ」と騒動に翻弄された人々を慮った。

構成●THE DIGEST編集部
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