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大谷翔平の前例のない契約内容は「ドジャースにとんでもない優位性」をもたらすと米メディア「10年7億ドルだが、ぜいたく税は年間4600万ドルとして計算」

THE DIGEST編集部

2023.12.12

10年総額7億ドルでドジャースと契約した大谷。しかし年俸は年平均7000万ドルから大きく下がる200万ドルだという。写真:滝川敏之

10年総額7億ドルでドジャースと契約した大谷。しかし年俸は年平均7000万ドルから大きく下がる200万ドルだという。写真:滝川敏之

 大谷翔平はロサンゼルス・ドジャースと10年7億ドルで契約した。年俸は大谷本人の発案で、年平均7000万ドルの年俸のうち6800万ドルが後払いとなり、契約期間中に手にするのは年間わずか200万ドル。残りは契約期間終了後の2034年から10年間にわたって利息なしで受け取るという。

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 こうした契約内容を受けて米メディア『FanSided』は12月11日、「オオタニの特殊な契約でドジャースは大物選手を獲得へ。繰り延べした分、ドジャースはとんでもない優位性を手にすることになる」という記事を出した。

 チーム総年俸が規定額を超えた場合、球団にはぜいたく税が課される。課徴金やドラフト指名権の降下、超過年数が連続すると税率が上がるなどのペナルティーだ。そのため各球団はぜいたく税の基準内で戦力を整えていく必要があるが、ドジャースは大谷と特殊な契約をかわしたため、さらなる補強が可能になっている。
 
 同メディアは、「ドジャースは厳密にはオオタニに年俸200万ドルしか支払わないが、ぜいたく税に対しては年間4600万ドルとして計算される。10年7億ドルのため、単純計算で7000万ドルの年俸となるが、それにくらべれば大幅な節約となる」と、大谷が生み出す差額の2400万ドルを別の選手につぎ込めるドジャースが、大きな優位性を持っていると説明した。

 実際、ドジャースは山本由伸のような大物投手の獲得に乗り出していて、右腕のタイラー・グラスノーについてもタンパベイ・レイズと話し合っているという。「オオタニとの契約の仕組みを考えると、ドジャースは望む相手を追いかけることができる。それはまさにオオタニが念頭に置いていたことだ」

 同メディアは、「明らかなのは、資金力のあるドジャースがワールドシリーズ優勝を逃した場合、言い訳は一切できないことだ」と断言。大谷に加えてさらなる補強を進めるドジャースに、負けは許されないと記した。

構成●THE DIGEST編集部

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