大谷翔平のドジャース入団会見で球界が湧きかえる中、ドジャースがまた新たな補強に成功した。若手２選手との交換で、レイズから先発右腕のタイラー・グラスノーと外野手のマニュエル・マーゴ獲得に合意したのだ。トレードは、来季終了後にＦＡとなるグラスノーとドジャースの延長契約が合意に達すれば正式に成立する。

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　グラスノーは現在30歳。とにかく故障が多い“ガラスのエース”だが、好調時の球威や爆発力は球界でもトップクラスで、今季は21試合に先発して10勝７敗、防御率3.53。９イニング平均の奪三振率12.15は、120投球回以上の投手ではスペンサー・ストライダー（ブレーブス）に次いでMLB２位だった。今オフは早くからトレード候補に挙げられていて、ドジャース以外にもブレーブス、エンジェルス、カブスなどが獲得に興味を示していた。

　ドジャースはクレイトン・カーショウ、フリオ・ウリアス、ランス・リンが揃ってＦＡとなり、先発ローテーションに大きく穴が開いた状態。現在交渉中の山本由伸はもちろん、このグラスノーやディラン・シース（ホワイトソックス）、コービン・バーンズ（ブルワーズ）ら有力投手の獲得に動くことが早くから予想されていた。 　一方、マーゴは俊足好守が持ち味。センターのジェームズ・アウトマン、ライトのジェイソン・ヘイワードがともに左打ちということもあり、右打ちのマーゴは２人のツープラトン・パートナーとして起用されることになりそうだ。

　グラスノーとの延長契約交渉が成立すれば、ドジャースは大谷に続いてこのオフの補強ターゲットの獲得に成功したことになる。この上さらに山本も競り落とせば、「ストーブリーグ最大の勝者」となることは間違いないだろう。

構成●SLUGGER編集部

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