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米専門サイトがMLB日本人選手のパイオニア 野茂英雄氏の足跡を回想「メジャーの扉を叩いた男」と賛辞も

THE DIGEST編集部

2023.12.27

野茂氏のトレードマークとなったトルネード投法。ドジャースでセンセーショナルなデビューを飾った。(C) Getty Images

野茂氏のトレードマークとなったトルネード投法。ドジャースでセンセーショナルなデビューを飾った。(C) Getty Images

 現在も各球団、選手が様々な動きを見せているメジャーリーグFA市場。今オフは、大谷翔平、山本由伸がロサンゼルス・ドジャースを新天地とすることが決定したこともあり、過去に例を見ないほど、日本人選手の話題が大きく扱われることとなった。
 
 特に、大谷は北米スポーツ最高額での契約を交わすなど、MLBにおけるスーパースターの座を揺るぎないものとした。2023年シーズンは日本人として初めてホームランキングに輝くなど、今後も米球界を象徴する存在となっていくことが確実視されている。

 来季以降も大谷をはじめ、日本から海を渡ったプレーヤーの活躍がさらに期待される中、米メディアでは“先駆者”の存在を改めてフォーカスする内容のトピックも伝えられている。

 ミルウォーキー・ブリュワーズの情報を主に扱う『Brewer Fanatic』が現地時間12月25日、かつてブリュワーズに在籍した野茂英雄氏の特集記事を配信した。日本球界から初めて、メジャーリーガーとして長期に渡り活躍を続けた野茂氏の足跡を辿るものとなっている。

 トピックでは「ショウヘイ・オオタニの記録的なフリーエージェント契約が、野球界の中でいまだに最もホットな話題となっている今、将来の日本人MLB選手の扉を開いた男のことを忘れがちになるかもしれない」と綴りながら、「ヒデオ・ノモは1995年にロサンゼルス・ドジャースと契約し、日本出身選手として初めてアメリカ球界で長期キャリアを築いた」とおよそ30年前に海を渡ったことなどを紹介。

「ルーキーイヤーのノモは、191イニングを投げて防御率2.54、ナ・リーグ新人王を獲得し、サイ・ヤング賞では4位に入った」とメジャー初年度を振り返るとともに、「1996年もサイ・ヤング賞で4位に入り、クアーズ・フィールドでノーヒッターを達成」など、渡米当初での実績を列挙している。

 その後、野茂氏はドジャースから、ニューヨーク・メッツへ移り、勝ち星がメジャーで初めて一桁に終えると、1999年にはブリュワーズに移籍。同メディアは「ほんの数年前には非常に有望だったキャリアを復活させるための最後の努力として、ノモはブリュワーズと契約した。多くの人が彼の復調は厳しいと信じていた」などと回想。

 しかし、ブリュワーズの一員となった1999年シーズンで野茂氏は12勝をマーク。この年、ブリュワーズはナ・リーグ中地区5位と低迷するも、その中でチーム最多の勝ち星を挙げた。

 トピックでは、そこからチームを変えながら先発投手として再び復活を遂げたと振り返り、さらに、野茂氏のメジャー挑戦以降、多くの日本人選手が米球界でのプレーを目指したとも記している。

 同メディアは「ブリュワーズにこれほど重要な人物が在籍していたと考えると、その影響は今でも感じられ、それはとても素晴らしいことだ」として、その軌跡を称えている。パイオニアとして道を切り開いた野茂氏の足跡は、現在の日本人選手の輝かしい活躍に繋がる功績といっても過言ではないだろう。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】驚異の17奪三振! ドジャース時代の野茂英雄の圧巻ピッチ!
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