日本バスケを牽引するスーパースターが、球界スターに敬意を表している。

　NBAロサンゼルス・レイカーズの八村塁が、昨年12月にロサンゼルス・ドジャースと10年総額７億ドル（約1015億円）の超大型契約を交わした大谷翔平について、大きな関心を寄せている。

　二刀流スターとも親交が深い八村は地元紙『Los Angeles Times』の取材に応じ、北米プロスポーツ史上最高額となる歴史的契約を結んだ大谷について、次のように主張した。

「スポーツは違うけど、僕は世界最大で最も偉大なチームであるレイカーズに所属している。そして大谷さんも、野球のトップリーグに所属していて、ドジャースはその中でも最大のチームのひとつです。日本人として大谷さんのことを本当に誇りに思いますし、嬉しく思います。それに彼は、僕に大きなインスピレーションを与えてくれました」

　2019年にワシントン・ウィザーズでNBAデビューを果たした25歳の八村は、昨シーズン途中に西カンファレンスの名門レイカーズに移籍。途中加入ながらレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスら米バスケ界のスーパースターらに臆することなく存在感を発揮し、日本人として初めてカンファレンスファイナル進出に貢献した。
  　一方でコートを離れれば、子供の頃に野球に熱中していた八村は大谷がロサンゼルス・エンジェルスに在籍していた時に始球式を務めるなど、２人は温かい友好を深めている。

　そんな米球界史上最高の日本人スターが今オフ、過去11年で10度の地区優勝を誇る常勝軍団入りを決断したことで、八村は前述した自分の考えを述べ、二刀流戦士の門出を祝った。

　名門レイカーズを牽引する八村のコメントは、ドジャース専門メディア『Dodger Blue』も即反応。同メディアは「オオタニの契約はMLBだけでなく、スポーツ界すべてに反響を呼んでいる」と大々的に報じた。

　加えて同メディアは、八村がNBAの試合前に大谷とコート上で話し、一緒に写真を撮ったエピソードを振り返りながら、「昨シーズン、ルイ・ハチムラがドジャー・スタジアムで行なわれた始球式を務めたときも、２人は同じ場所にいた。その日は、ドジャースが大谷のエンジェルスを迎えていた」と紹介。「まさにオオタニとドジャースは運命的だ！」と興奮を隠せなかった。

　スポーツは違えど、ロサンゼルスが誇る野球界とバスケ界の名門チームで、２人のヒーローはお互いを刺激し合っている。

構成●THE DIGEST編集部

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