球界のスーパースターは二刀流に復帰できるのか。

　大谷翔平は今オフ、ロサンゼルス・エンジェルスからフリーエージェント（FA）で同じロサンゼルスを本拠地に置くドジャースに移籍した。契約は10年総額７億ドル（約1015億円）の超巨額契約で、北米プロスポーツ史上最高額を記録。破格な額には世界中から驚愕の声が上がるほど、大きなインパクトを与えた。
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　無論、米球界を牽引する超人気者の加入は地元メディアを連日にように賑わせている。ドジャースのあらゆる情報を配信している専門メディア『Dodgersnation』は「ドジャースが二刀流のスーパースター、ショウヘイ・オオタニを獲得したことで、球団の選手層は増大した。オオタニはここ数シーズン、球界で最もエキサイティングな選手であり、新シーズンのドジャー・スタジアムは毎試合、彼のエネルギーを感じることになるだろう」と大きな期待を寄せている。

　大谷は昨年９月に右肘手術を受け、2024年シーズンは打者専念となる。右肘が順調に回復していけば、2025年には再び二刀流に戻ると予想されている。ドジャースのゼネラルマネージャー（GM）を務め、偉才の獲得に尽力したブランドン・ゴメス氏は誰もが気になる「投手・大谷」の復帰について、「我々は自信を持っている」とコメント。二刀流復帰に太鼓判を押している。
  　米ポッドキャスト番組『The Show』に出演したゴメスGMはまず、「ショウヘイは標本のような素晴らしい肉体を持っており、リハビリの進め方にも信じられないほどのプライドを持っている。一つひとつのステップは非常に計算されている」と話し、緻密に立てたリハビリ計画に加え、何事にも細心の注意を払って真摯に取り組む姿勢に感服する。

　続けて、「彼の進歩ぶりにはとても満足している。私たちの医療グループと（大谷の肘の手術を執刀した）エル・アトラッシュ医師からは、ショウヘイは復帰して、高いレベルの投球ができるだろう」との報告をもらっているという。

　同GMの見逃せないコメントを紹介した『Dodgersnation』は「オオタニの執刀医がチームスタッフにいることはドジャースにとって大きな利点だ」と強調したうえで、「オオタニにとっては２度目となる右肘の手術だが、彼にとっては新たな障害に過ぎず、必ず克服するはずだ。オオタニの復帰に自信を持っていなかったら、ドジャースは彼に７億ドルを投じることはなかっただろう」と付け加えた。

　同メディアは最後に、「オオタニが再びマウンドに立つとき、それは球界全体にとって歓迎すべき光景だろう。彼が再びマウンド上で強力なスキルを発揮できることが期待されているが、たとえ彼が平凡な投手だったとしても、ドジャースは彼と契約したことに感謝するだろう」と締めくくり、あらためて日本人スターの加入を歓迎している。

　唯一無二の二刀流プレーヤーとしての復帰はまだ先になるが、ドジャース１年目となる24年シーズンはどんな活躍を見せるのか。例年以上に球界スターの一挙手一投足に熱い視線が注がれることは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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