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「中途半端なバットスイングを奪った」千賀滉大の代名詞“お化けフォーク”が再脚光! ルーキーシーズンで異例の202奪三振をMLB公式が高評価

THE DIGEST編集部

2024.01.21

千賀の代名詞であるフォークボールは専門家の間でも高い評価を受けている。(C)Getty Images

 現地1月20日、MLB公式サイト『MLB.com』は、データ解析ツール『Statcast』が新たに導入した指標「sword」に注目し、「各球種におけるswordの達人」と題した特集記事を掲載した。

"ピッチングニンジャ"こと米投球分析家のロブ・フリードマン氏が「中途半端なバットスイング」という意味で広めている用語である。今回、そのsword達人に昨シーズン「お化けフォーク」と称されるフォークボールでメジャーの並み居る強打者をきりきり舞いにさせた千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)が、フォーク部門で選ばれている。
【PHOTO】得意のお化けフォークでMLB1年目から躍動!メッツ千賀滉大を特集!

 記事を執筆した同サイトのデビッド・アドラー記者によると、千賀が代名詞である「お化けフォーク」で昨シーズン記録したswordの数は17球だと紹介。「ゴーストフォークでメジャーに旋風を巻き起こしたセンガは、メッツでのデビューシーズンで瞬く間にサイ・ヤング賞候補となった。日本のエースは、ルーキーとして202奪三振をマークしたが、そのうちの110奪三振は、得意のフォークボールによるものだった」と鋭く分析し、メジャー1年目で異例の奪三振ショーを見せたと報じている。
 
 また、記事内では「MLBで最もホットな新しい球種」と紹介されているスイーパー部門には、昨季最多の23球を記録したソニー・グレイ(セントルイス・カーディナルス)を選出している。

 スイーパーと言えば、今オフにロサンゼルス・エンジェルスからフリーエージェント(FA)で名門ロサンゼルス・ドジャースへ移籍した大谷翔平の得意な球種としても有名だが、アドラー記者は「グレイのスイーパーは2023年、他の誰よりも優れていた」と断言。「そう、あのショウヘイ・オオタニよりもだ」と付け加えるほど、同投手のスイーパーを絶賛している。

 なお今回、球種ごとに紹介された「sword」の達人は以下の通りである。

【フォーク】千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)=17球
【フォーシーム】マイケル・コペック(シカゴ・ホワイトソックス)=15球
【シンカー】ジョーダン・モンゴメリー(テキサス・レンジャーズ)=9球
【カッター】フランバー・バルデス(ヒューストン・アストロズ)=14球
【スライダー】スペンサー・ストライダー(アトランタ・ブレーブス)=45球
【スイーパー】ソニー・グレイ(セントルイス・カーディナルス)=23球
【スラーブ】ホゼ・ベリオス(トロント・ブルージェイズ)=23球
【カーブ】ブレイク・スネル(サンディエゴ・パドレス)=28球
【ナックルカーブ】ザック・ギャレン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)=29球
【チェンジアップ】トレバー・リチャーズ(トロント・ブルージェイズ)=22球
【スプリッター】ケビン・ゴーズマン(トロント・ブルージェイズ)=14球

構成●THE DIGEST編集部

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