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「大きな飛躍が可能だ」メジャー2年目を迎える吉田正尚の打棒に米メディア太鼓判! 「最終形はまだ見えてない」と指摘

THE DIGEST編集部

2024.01.31

メジャー2年目を迎える吉田。果たして現地メディアの前評判通りの活躍を見せられるか。(C) Getty Images

 ボストン・レッドソックスの吉田正尚はメジャー2シーズン目を迎える。昨季は、一時、首位打者争いにも加わるなど、ポテンシャルの高さを発揮するも、シーズン序盤や最終盤では数字が伸び悩むなど、好不調の大きいルーキーイヤーとなった。

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 NPB時代とはさまざまな環境が異なるなか、球場内外での適応が求められた1年を終え、2年目の今季はどんなパフォーマンスを見せるのか。日本のファンのみならず、米国内でも吉田の2シーズン目への関心は高まっているようだ。スポーツメディア『SBNATION』は現地時間1月29日、吉田の今季を展望する特集記事を配信している。

 同メディアは、昨年3月に行なわれたワールド・ベースボール・クラシックでの吉田の活躍を「メジャーリーグデビュー前の日本でのキャリアの最終章が完璧な結末だった」と評しており、また、レッドソックスの1年目を過ごしたことで、「母国で暮らしていた状態から、わずか数か月の間に膨大な人生経験を積み上げた」と称えている。

 昨年のパフォーマンスを振り返りながら、「マサタカ・ヨシダのメジャーリーガーとしての最終形はまだ見えていない、という結論は決して大げさではない。彼は2023年に多くのことを背負っていたが、2024年には肉体的にも精神的にも大きなシーズンを送れるよう、より良い準備をして戻ってくる可能性が高い」と指摘。

 また、NPB時代では年々、OPSが上昇していた実績などを挙げ、「ヨシダは打者として向上する方法を常に見つけている」と分析。一方で、昨季、夏場から終盤までバッティングが低迷したことにも触れ、「今後、私たちが見ることになるヨシダがどのバージョンになるのか疑問に思っている」と論じている。

 その上で同メディアは、「29歳のシーズンにMLBデビューを果たし、北東部の大きな都市に適応が必要だった左打者の日本人」などと記し、松井秀喜(元ニューヨークヤンキースなど)が吉田と同じ状況でルーキー時を過ごしたと回想。松井と同様、吉田の2年目でのステップアップを見込んでいる。

「ヤンキースでの最初のシーズン、マツイは打率.287、16本塁打、OPS.788、OPS+109。翌シーズンは31本塁打を放ち、OPS.912、OPS+137を記録した」とかつて米球界を沸かせた日本人スラッガーの1、2シーズン目の成績を紹介。さらに「青写真はそこにあり、マツイが同じような道のりを歩んできたことは、ヨシダの2年目に大きな飛躍が可能であることを物語っている」などと見通している。

 メジャー2シーズン目、相手投手からのマークも厳しくなることが予想される中、開幕からどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。今季は吉田の真価が問われる1年となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部


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