三振→セカンドフライ→三振→ショートゴロ→サードゴロ→ライトフライ→三振→ピッチャーゴロ→センターフライ→ライトフライ→レフトフライ→ショートゴロ→三振→ライトフライ→四球→三振。
まるで投手の打席結果のようだが、そうではない。アンソニー・レンドーン(エンジェルス)の開幕4試合の成績である。16打席で無安打、出塁も四球1つのみという惨状だ。チームNo.1の年俸3800万ドル、日本円にして57億円以上もの超高給を得ている男は今季もここまでまったくチームに貢献できていない。
【PHOTO】ついに山本由伸がメジャー公式戦初登板!大谷は2試合連続安打!!|2024MLB ドジャース 11ー15 パドレス
レンドーンにとって、今季は絶対に結果を出さなければならないシーズンのはずだ。2019年オフに7年2億4500万ドルの超大型契約を交わしながら、21年以降は“怪我のデパート”と化して、期待を裏切り続けているのはよく知られている通り。大谷翔平がドジャースへ移籍した今季、レンドーンの復活はエンジェルスの低迷脱却の重要なカギを握っている。
一つは、このオフに相次いで起こした舌禍事件だ。今年1月には、出演したポッドキャスト番組で「MLBはシーズンが長すぎる。185日間で162試合で無茶だ。短縮が必要だ」などと発言。「ここ3年間は60試合にも出ていないくせに」「だったらシーズンを短縮した分の年俸は返上しろ」とファンの反発を買った。
だが、レンドーンはこれに懲りず、さらに2月の春季キャンプ初日にあろうことかこう言い放ったのである。
「野球は僕にとって最優先事項だったことはない。これはあくまで仕事だ。生計を立てるための手段でしかない。大事なのは自分の信念と家族で、こっちを優先するためなら仕事なんて辞めたってかまわないよ」
アーロン・ジャッジ(ヤンキース/4000万ドル)に次いで野手では球界2位の超高額年俸をもらっている選手としてはあまりにも自覚に欠けた発言に、批判の声が集まった。近年の不良債権化も相まって、「単なる仕事ならせめて結果を出してくれよ」と思ったエンジェルスファンも多かったことだろう。
だが、今季から監督に就任したロン・ワシントンは「レンドーンは一番大事なものが何かと聞かれて答えただけだ」と擁護。この時だけでなく、ワシントン監督はことあるごとにレンドーンを立ててきた。昨年11月の就任直後には「マイク・トラウトと並んでチームのリーダーになってほしい」と語り、スプリング・トレーニングでは出塁率の高さに着目して1番打者に据える決断を下した。
もちろん、まだ開幕4試合。この時点で結論を下すにはあまりにも早急だ。そうはいっても、これまでの経緯が経緯だけに、ファンの目が厳しくなっているのも事実。果たしてここから巻き返して“不良債権”の汚名を返上できるのか、それとも……。今後もレンドーンにはさまざまな意味で注目が集まりそうだ。
構成●SLUGGER編集部
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レンドーンにとって、今季は絶対に結果を出さなければならないシーズンのはずだ。2019年オフに7年2億4500万ドルの超大型契約を交わしながら、21年以降は“怪我のデパート”と化して、期待を裏切り続けているのはよく知られている通り。大谷翔平がドジャースへ移籍した今季、レンドーンの復活はエンジェルスの低迷脱却の重要なカギを握っている。
一つは、このオフに相次いで起こした舌禍事件だ。今年1月には、出演したポッドキャスト番組で「MLBはシーズンが長すぎる。185日間で162試合で無茶だ。短縮が必要だ」などと発言。「ここ3年間は60試合にも出ていないくせに」「だったらシーズンを短縮した分の年俸は返上しろ」とファンの反発を買った。
だが、レンドーンはこれに懲りず、さらに2月の春季キャンプ初日にあろうことかこう言い放ったのである。
「野球は僕にとって最優先事項だったことはない。これはあくまで仕事だ。生計を立てるための手段でしかない。大事なのは自分の信念と家族で、こっちを優先するためなら仕事なんて辞めたってかまわないよ」
アーロン・ジャッジ(ヤンキース/4000万ドル)に次いで野手では球界2位の超高額年俸をもらっている選手としてはあまりにも自覚に欠けた発言に、批判の声が集まった。近年の不良債権化も相まって、「単なる仕事ならせめて結果を出してくれよ」と思ったエンジェルスファンも多かったことだろう。
だが、今季から監督に就任したロン・ワシントンは「レンドーンは一番大事なものが何かと聞かれて答えただけだ」と擁護。この時だけでなく、ワシントン監督はことあるごとにレンドーンを立ててきた。昨年11月の就任直後には「マイク・トラウトと並んでチームのリーダーになってほしい」と語り、スプリング・トレーニングでは出塁率の高さに着目して1番打者に据える決断を下した。
もちろん、まだ開幕4試合。この時点で結論を下すにはあまりにも早急だ。そうはいっても、これまでの経緯が経緯だけに、ファンの目が厳しくなっているのも事実。果たしてここから巻き返して“不良債権”の汚名を返上できるのか、それとも……。今後もレンドーンにはさまざまな意味で注目が集まりそうだ。
構成●SLUGGER編集部
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