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「いっぱいサインをもらうわ!」大谷翔平の第1号記念球をゲットした女性ファンがVIP待遇での“お詫び招待”に感謝! ドジャースは「ボール回収の手順を見直す」と宣言

THE DIGEST編集部

2024.04.06

圧巻の2戦連続アーチを叩き込んだ大谷。満面の笑みを浮かべてホームを踏む。(C)REUTERS/AFLO

圧巻の2戦連続アーチを叩き込んだ大谷。満面の笑みを浮かべてホームを踏む。(C)REUTERS/AFLO

 にわかに物議を醸したハプニングは一気に収束へ向かいそうだ。大谷翔平の“今季第1号記念球”を巡る一大騒動である。
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 現地4月3日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でサンフランシスコ・ジャイアンツと対戦し、5対4の勝利を収めた。その7回裏、それまで40打席もホームランを打っていなかった大谷に待望の第1号が飛び出す。右中間スタンドに突き刺さった記念ボールをゲットしたのは、ドジャースファンのアンバー・ローマンさんという女性だった。だが、ここからトラブルが生じる。

 彼女は重々しい雰囲気で警備員に連れられてスタンドを後にし、記念球と交換でキャップ2つ、バット1本、そしてボール1個を進呈されたという。それぞれ大谷直筆のサインを添えてあったが、そこでの球団側とのやりとりを米メディア『The Athletic』のサム・ブラム記者がすっぱ抜いた。まさかの舞台裏が明かされ、大問題に発展したのだ。

 ローマンさんは「夫や一緒にいた友人の同伴は許されなかった」「それ(記念球)を取っておくつもりなら、彼(大谷)はサインをしたがらないし、僕らも応じられないと公式認定を拒否された」「最初はサイン入りの帽子2つだけだった」などと証言。「済んだことだから仕方ないよね。正直、後悔はしていない」と自身を納得させる一方で、「ただドジャースファンとして、もう少し温かい対応を期待していたけど、その場で決断しないといけなかったのは本当に悲しかった」と、球団側の対応に不快感を示した。彼女は直接大谷に会えないかとも嘆願したが、それも受け入れられなかったという。

 現地4月5日、ドジャースはチームが敵地でシカゴ・カブスと戦うなかでアクションを起こした。『The Athletic』のブラム記者が新たな動きについての記事を寄稿。球団は4月12日、ローマンさんと夫のアレクシス・バレンズエラさんをサンディエゴ・パドレス戦が開催されるドジャースタジアムに招待すると決めた。その日はローマンさんの誕生日だ。

 ブラム記者は「ドジャースが事態を収拾しようと躍起だ。ふたりのファンはオオタニの初ホームラン球を不当な見返りのために譲渡するように圧力を掛けられたと告白したが、その翌日に球団はやり直しを決断したのである」と説明する。

 当日、夫妻はこれ以上ないVIP待遇を受ける。“フィールド・クラブ”という最上級の座席を用意され、試合前にはフィールド体験も実施される予定だ。ドジャースの選手たちと交流できる貴重な場で、大谷との対面も果たす可能性も高い。
 
 この知らせを受けたローマンさんはブラム記者の取材に応じ、「手を差し伸べてくれたことに感謝している。(大谷)だけでなく、(選手の)みなさんに会えるのはドジャースファンとして本当にありがたい」と話し、「サインしてほしいものにはなんでもサインしてもらうわ」と意気込んだ。

 さらに当日、ドジャースはローマンさんに交換品として渡したキャップ2つ、バット1本、ボール1個をすべて公式に認定するとし、記念球などを回収する際の手順をあらためて見直すと宣言した。

 ローマンさんは「とても大事なことです。同じような経験をもう誰にもしてほしくない。球団の対応はクールじゃなかったから。私に起こった出来事によって状況が改善されるなら、それはとても素晴らしいことです」と安堵の言葉を残し、「あんな席には絶対に座れないから、すごく特別なこと。忘れられない思い出になります」と喜びを噛み締めた。

 ちなみに大谷は金曜日のカブス戦で2戦連続となる第2号2ランを放ったが、そのボールを掴んだ敵地カブスの男性ファンはすぐさまフィールドに投げ返している。恒例のリアクションながら、まさに好対照。同じホームランボールでも受け取った人物によって価値は変わるのだ。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】記念ボールを手に微笑むローマンさんと、球団からもらった返礼品の実画像

【動画】大谷翔平がカブス戦で2戦連続となる第2号2ランを放つ!
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