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カブス今永昇太の適応能力が脚光! 2試合で10回無失点、“防御率0.00&与四球ゼロ”の異次元快投に地元記者はNPB時代の制球力に注目!

THE DIGEST編集部

2024.04.08

強い雨が降りしきる中、今永は半袖姿で熱投。ドジャース打線を2安打無失点に抑えた。(C) Getty Images

 メジャーの舞台でゼロを刻み続ける日本人左腕に喝采が止まない。

 現地4月7日、シカゴ・カブスの今永昇太がロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板。リーグ屈指の強力打線を2安打3奪三振無失点に抑える好投を見せたが、降雨により試合が約2時間50分も中断。その影響で4回(43球)を投げ切ったところで降板した。

 前回登板は5回2/3までノーヒットピッチングを続ける圧巻の投球でメジャー初勝利を掴んだ今永は、この日も冷たい雨や強い横風が吹くなか、ひとり半袖姿で登場。ドジャース打線を沈黙させ、本拠地リグリー・フィールドを熱く盛り上げた。

 初回1死後、左腕は「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平と初めて対戦。フルカウントから3球連続ファウルで粘られるも、最後は94.4マイル(約151.9キロ)の高め速球で空振り三振。さらに3回2死走者なしで迎えた第2打席は、わずか2球で片付け三邪飛に打ち取った。

 投げるだけではない。2回表からは雨脚が強まり、グラウンドには水溜りができるほどコンディションが悪化。内野陣が足を滑らせるほど、足元が悪いなかでも日本人左腕は一切動じず、3回には6球、続く4回は4球で三者凡退。ムーキー・ベッツ、大谷、フレディ・フリーマンが並ぶ最強の『MVPトリオ』をはじめ、ドジャース打線を手玉にとった。なお、試合はカブスが8対1で完勝を収めている。
 
 雨の影響で2勝目はお預けになったとはいえ、デビュー戦のコロラド・ロッキーズ戦から10イニング連続無失点を継続した今永。その快投ぶりには、地元メディアから拍手喝采が起きている。

 カブス、ホワイトソックスをはじめ、NBAのブルズ、NHLのブラックホークスなど、シカゴを拠点とするあらゆるプロスポーツチームをカバーしているスポーツメディア『CHGO Sports』のジャレッド・ウィリス記者は「ショウタ・イマナガの先発登板は雨のため短縮されたが、いまだ防御率は『0.00』を維持し、四球すら与えていない」と、手放しで日本人左腕を絶賛する。

 同記者は「イマナガは前評判通りの成績だ。唯一悪かったのは、登板時間が短かったことぐらいだ」と記し、ドジャース打線をわずか2安打。それも、二塁すら踏ませない圧巻の投球術に脱帽している。

 さらに、精密機械のようにストライクゾーンに投げ分けられる今永の奪三振率と制球力に注目。「昨年、日本での最後のシーズンでイマナガは174奪三振、わずか24四球だった。おそらくカブスでも、横浜DeNA時代と同様の数字を発揮するとみて間違いないだろう」と太鼓判を押している。加えて、「日本での経験を考えれば、イマナガは相手のスイングを読み、自分の投球の中で次に打者がどんな行動をするのか、その反応する能力がより優れている。彼はメジャーリーグにも即座に対応できることを序盤で示している」と言及。適応能力の高さに驚きを隠せないでいる。

 同記者は相手チームが今後、今永の投球を研究してくる中での対応力を課題に挙げているが、クレイグ・カウンセル監督はその点について「イマナガは、日本のプロ野球から長い期間投げてきたことで培った調整法をしっかり持っている。おそらく若い選手よりも、彼は早く物事を学ぶだろう。他の選手よりも、少しだけ早く調整できると思うよ」と心配はしておらず、日本人左腕のトレーニングや調整法に信頼を寄せている。

 寒さに負けない熱投で、早くもチームやシカゴ・メディアから熱い眼差しを注がれる今永。背番号18の評価は、ますます高まるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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