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21年前の4月8日の一発に再脚光! 大谷翔平が放ったMLB通算174本塁打にヤ軍専門メディア注目!「松井秀喜がツインズ戦でメジャー初HRとなる満塁弾を記録した日」

THE DIGEST編集部

2024.04.09

今季3本目のHRを放った大谷(左)は松井(右)氏が持つ日本人歴代最多本塁打に、あと1本に迫った。(C)Getty Images

 日本人歴代最多に王手をかけた。

 現地4月8日(日本時間9日)、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が敵地でのミネソタ・ツインズ戦に「2番・指名打者」でスタメン出場し、7回表に今季3本目のソロホームランを放った。この一発で大谷はメジャー通算174本に伸ばし、松井秀喜(元ニューヨーク・ヤンキースなど)氏の持つ日本選手歴代最多本塁打に、あと「1」に迫った。

 ドジャースが1点を勝ち越した直後の7回2死走者なしで、大谷は4度目の打席を迎えた。ツインズ3番手ジェイ・ジャクソンが投じた4球目、真ん中に甘く入ったスライダーを見逃さずスイングすると、打球はレフトに高々と舞い上がる。左翼フライかと思われた打球はぐんぐん伸びていき、スタンドの最前列に着弾。今季初めて放つ、反対方向への加点ホームランを打った。

 この回だけで2本の花火が飛び出したドジャースが接戦を制し、4対2で勝利。3連戦の初戦をモノにした。

 メジャーの偉大な先輩であり、日本人屈指のパワーヒッターだった松井氏のMLB通算175本塁打に、ついにリーチをかけた大谷。奇しくもこの日は、同氏がメジャーリーガーとしてド派手なアーチを叩き込んだ1日でもある。

 ヤンキースのあらゆるニュースを配信しているポッドキャスト番組『Yankees Pod』は公式X(旧ツイッター)を更新。文面には「2003年4月8日、ヒデキ・マツイはヤンキースのホーム開幕戦で満塁ホームランを放ち、MLB初本塁打を記録した記念すべき日だ」と綴り、右中間ホームランを豪快に突き刺す松井氏の雄姿を投稿した。
 
 松井氏は巨人の4番打者として3度のホームラン王(98、00、02年)に輝くなどNPB通算332本をマークし、02年オフに海外フリーエージェントを利用して名門球団のニューヨーク・ヤンキースと契約。翌年に本拠地ヤンキー・スタジアムで行なわれたツインズ戦に「5番・左翼」で先発出場した同氏は、5回の第3打席でジョー・メイズのチェンジアップをライトスタンドに運ぶメジャー初本塁打となる満塁アーチを放った。

 しかも、これがホームでのデビュー戦だったため、スタンドの観衆は総立ちで拍手喝采。センター後方の電光掲示板には「ホームラン」というカタカナ文字が映し出され、松井氏がベースを1周してベンチに戻っても、歓声は鳴り止まず。ジョー・トーリ監督(当時)に促され、ベンチ最前列から手を挙げて声援に応えるほど、「ゴジラ」は鮮烈な印象を残した。

 松井氏がメジャーの舞台で積み上げてきた偉大な数字。現代の日本人スターが、その記録を塗り替える日は、いよいよ秒読み段階だ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平が今季3号HR→21年前は松井秀喜がMLB初の満塁HR
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