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プロ野球

“王子”の異名を持つオリックスのイケメンルーキー高島泰都、プロ初先発初勝利を逃すも次につながる投球【オリ熱スタイル2024】

THE DIGEST編集部

2024.04.11

プロ初先発はほろ苦い結果に終わった高島だが、今後の投球に期待が集まる。写真:野口航志(DsStyle)

プロ初先発はほろ苦い結果に終わった高島だが、今後の投球に期待が集まる。写真:野口航志(DsStyle)

 オリックスの社会人ルーキー右腕・高島泰都が10日の楽天戦(京セラドーム)でプロ初先発。4.2回を投げて被安打5、奪三振3、失点4でマウンドを降りた。その後、味方が追いついたため負けはつかなかったが、5回に崩れてリードを守るどころか逆転を許し、プロ初先発初勝利を逃すほろ苦いデビュー戦となった。

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 降板後に高島は「プロ初先発でしたが、そこまで緊張することもなく、良い緊張感で試合に入ることができました。状態自体は悪くなかったと思いますし、4回まではしっかりと自分の投球が出来ていたと思います」とした上で、「ただ、5回の2アウトを取った後、粘り切れずに連打で得点を許してしまったことが悔しいですし、先発投手としての責任を果たせなかったことがすごく悔しいです」と振り返った。

 それでも、プロ3登板目にして初の先発マウンドにもかかわらず、終始落ち着いた表情でテンポ良く投げ込んでいた姿は好印象。無駄な四球もあったが、今後に期待が持てる投球だった。

 オープン戦では適性を見極めるため、先発と中継ぎの両方で起用されていた高島。中嶋聡監督も「ずっと良い感じで来ていると思います。もっと長いイニングも見てみたいと思わせてくれるし、中継ぎの適性もありそうですし、楽しみですね」と語っていた。
 
 開幕を迎え、まず中継ぎで一軍の雰囲気を実感させた上で、先発候補の山岡泰輔が開幕直前に離脱したチーム事情もあり、先発の機会が巡ってきた。

 アマチュア時代から、先発、中継ぎ、抑えと「どのポジションもやってきた」だけに、チームにとっても貴重な新戦力。「ピンチになった時に力んでしまう」話しているように、ここぞという場面でストレートの四球を与えてしまうなど、制球面に課題は残るが、これは登板を重ねるたびに改善されるだろう。

 端正なマスクで、SNSでは「高島王子」というワードがトレンド入りするなど、ファンからの注目度も高まっている。11日に一軍登録抹消となったが、再昇格のチャンスは必ず来るはず。140キロ台後半のストレート&チェンジアップの緩急を生かしたピッチングに今後も期待したい。

文●THE DIGEST編集部
写真●野口航志(DsStyle)

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