開幕戦以来の直接対決に熱い視線が注がれた。
現地4月14日、ドジャー・スタジアムで行なわれたロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスの一戦は、中盤まで3対3の同点で緊迫した展開だったが7回表にパドレスが3点を加点して6対3で逆転勝利。ホームのドジャースは3連戦を1勝2敗で負け越した。
この試合、パドレスの先発はダルビッシュ有が登板。「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平との日本人対決が、再び実現した。
初回の第1打席は、中安打で出塁した1番ムーキー・ベッツがいきなり盗塁を決め、無死二塁とチャンスが拡大。しかしダルビッシュはまったく動じず、わずか2球で大谷を追い込む。ファウルなどで粘られたが7球目、インコース低めに投じた93.2マイル(約149.9キロ)のカットボールに大谷のバットが空を斬り、三振に仕留めた。
3回裏の第2打席は、ボール3つが先行。4球目のスライダーを大谷が空振りすると、フルカウントから6球目のスプリットを打ち上げて三飛。この打席も、37歳のベテラン右腕に軍配が上がる。
ドジャースが2点リードして迎えた5回裏。3度目の対戦は、2球連続スライダーで2ストライクとし、ダルビッシュが早くも追い込むが大谷も負けじと2球続けてファウルで粘る。そして、右腕が5球目に投じた真ん中低めのカットボールを大谷は豪快に振り抜くが、捉えることができず空振り。偉才を完全に封じ込めたダルビッシュは92球を投げ切り、5回4安打2四球3失点で降板した。
大谷は8回の第4打席に4番手投手を強襲する痛烈なヒットを記録。この試合4打数1安打だったが、ダルビッシュの前にノーヒット、2三振と完敗だった。
手に汗握るスーパースター同士の対決には、日本人だけでなく現地記者も興奮を隠せなかった。MLB屈指の投球分析家で、”ピッチングニンジャ”の愛称で親しまれているロブ・フリードマン氏はX(旧ツイッター)に、大谷とダルビッシュの毎打席ごとの投球を試合中にもかかわらずリサーチ。特に、大谷から2三振を奪った『カットボール』に注目した。
同氏はこの魔球について、「エグい」「オオタニが気の毒なほど、やばいカッターだ」とため息を漏らすほど、鋭いボールに驚愕。ダルビッシュの速球とカットボールの球筋をオーバーレイを用いて説明し、同投手の卓越した投球術を絶賛した。
ダルビッシュは大谷との2度目の直接対決について、「ダグアウトに戻るときに、大谷くんに『ボールばっかりでごめんね』と言いましたけど、ちゃんと勝負できなかった。申し訳なかった」と大谷との交流を明かしながら、ベストなピッチングではなかったとコメント。5試合に登板していまだ未勝利だが、次回登板に向けてベテランは気持ちを切り替えている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ダルビッシュ有が大谷翔平と開幕戦以来の対戦!! 空振り三振も!
現地4月14日、ドジャー・スタジアムで行なわれたロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスの一戦は、中盤まで3対3の同点で緊迫した展開だったが7回表にパドレスが3点を加点して6対3で逆転勝利。ホームのドジャースは3連戦を1勝2敗で負け越した。
この試合、パドレスの先発はダルビッシュ有が登板。「2番・指名打者」でスタメン出場した大谷翔平との日本人対決が、再び実現した。
初回の第1打席は、中安打で出塁した1番ムーキー・ベッツがいきなり盗塁を決め、無死二塁とチャンスが拡大。しかしダルビッシュはまったく動じず、わずか2球で大谷を追い込む。ファウルなどで粘られたが7球目、インコース低めに投じた93.2マイル(約149.9キロ)のカットボールに大谷のバットが空を斬り、三振に仕留めた。
3回裏の第2打席は、ボール3つが先行。4球目のスライダーを大谷が空振りすると、フルカウントから6球目のスプリットを打ち上げて三飛。この打席も、37歳のベテラン右腕に軍配が上がる。
ドジャースが2点リードして迎えた5回裏。3度目の対戦は、2球連続スライダーで2ストライクとし、ダルビッシュが早くも追い込むが大谷も負けじと2球続けてファウルで粘る。そして、右腕が5球目に投じた真ん中低めのカットボールを大谷は豪快に振り抜くが、捉えることができず空振り。偉才を完全に封じ込めたダルビッシュは92球を投げ切り、5回4安打2四球3失点で降板した。
大谷は8回の第4打席に4番手投手を強襲する痛烈なヒットを記録。この試合4打数1安打だったが、ダルビッシュの前にノーヒット、2三振と完敗だった。
手に汗握るスーパースター同士の対決には、日本人だけでなく現地記者も興奮を隠せなかった。MLB屈指の投球分析家で、”ピッチングニンジャ”の愛称で親しまれているロブ・フリードマン氏はX(旧ツイッター)に、大谷とダルビッシュの毎打席ごとの投球を試合中にもかかわらずリサーチ。特に、大谷から2三振を奪った『カットボール』に注目した。
同氏はこの魔球について、「エグい」「オオタニが気の毒なほど、やばいカッターだ」とため息を漏らすほど、鋭いボールに驚愕。ダルビッシュの速球とカットボールの球筋をオーバーレイを用いて説明し、同投手の卓越した投球術を絶賛した。
ダルビッシュは大谷との2度目の直接対決について、「ダグアウトに戻るときに、大谷くんに『ボールばっかりでごめんね』と言いましたけど、ちゃんと勝負できなかった。申し訳なかった」と大谷との交流を明かしながら、ベストなピッチングではなかったとコメント。5試合に登板していまだ未勝利だが、次回登板に向けてベテランは気持ちを切り替えている。
構成●THE DIGEST編集部
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