大谷翔平(ドジャース)は目下、MLBで唯一のTwo-Way Player(二刀流選手)だが、近い将来、"第二の大谷翔平"が現れるかもしれない。今年のMLBドラフト上位候補に挙げられているフロリダ大のジャック・キャグリオーンが、投打両方で凄まじいパフォーマンスを見せているのだ。
特に現地4月16日の試合で見せた打棒は驚異のひと言に尽きる。真ん中に入ってきたボールをアッパースウィングでしばき上げた打球は、球場のライトスタンドに設置されたスコアボードをはるかに超える推定516フィート(約157.3メートル)の超特大弾に。しかも、これで7試合連続本塁打だというから恐ろしい。金属バットでの成績とはいえ、そのパワーはMLBからも熱視線を向けられている。
身長196cm、体重111kgの堂々たる体格のキャグリオーンは、アメリカの大学球界でもトップクラスのパワーを誇る。23年は71試合で33本塁打を放つ離れ業を見せ、今年に至ってはたった35試合で20本塁打を量産している。選球眼はいまひとつで四球をほとんど選ばず、変化球にも弱いという欠点はあるものの、打者としては文句なしにドラフト1巡目候補との声が大半を占めている。
また、投手としては左腕から繰り出す最速101マイルの剛速球はかなり評価が高く、チェンジアップやカッターとのコンビネーションで多くの三振を奪う。ただ、こちらはコントロールにかなり明確な課題があって、「リリーフ投手としてもリスクが高い」(『ベースボール・アメリカ』紙)という厳しい声もある。それでもMLB公式サイトの2024年ドラフト有望株ランキングでは5位にランクされていて、全体1位で指名される可能性もゼロではない。
キャグリオーン本人も大谷のようにメジャーで二刀流に挑戦することに前向きな発言をしている。まだまだ粗削りな面はあるものの、近い将来、いよいよ大谷に続く二刀流選手がMLBに登場するかもしれない。
構成●SLUGGER編集部
【動画】推定157メートルの一発。これが"大学のオオタニ"キャグリオーンだ!
特に現地4月16日の試合で見せた打棒は驚異のひと言に尽きる。真ん中に入ってきたボールをアッパースウィングでしばき上げた打球は、球場のライトスタンドに設置されたスコアボードをはるかに超える推定516フィート(約157.3メートル)の超特大弾に。しかも、これで7試合連続本塁打だというから恐ろしい。金属バットでの成績とはいえ、そのパワーはMLBからも熱視線を向けられている。
身長196cm、体重111kgの堂々たる体格のキャグリオーンは、アメリカの大学球界でもトップクラスのパワーを誇る。23年は71試合で33本塁打を放つ離れ業を見せ、今年に至ってはたった35試合で20本塁打を量産している。選球眼はいまひとつで四球をほとんど選ばず、変化球にも弱いという欠点はあるものの、打者としては文句なしにドラフト1巡目候補との声が大半を占めている。
また、投手としては左腕から繰り出す最速101マイルの剛速球はかなり評価が高く、チェンジアップやカッターとのコンビネーションで多くの三振を奪う。ただ、こちらはコントロールにかなり明確な課題があって、「リリーフ投手としてもリスクが高い」(『ベースボール・アメリカ』紙)という厳しい声もある。それでもMLB公式サイトの2024年ドラフト有望株ランキングでは5位にランクされていて、全体1位で指名される可能性もゼロではない。
キャグリオーン本人も大谷のようにメジャーで二刀流に挑戦することに前向きな発言をしている。まだまだ粗削りな面はあるものの、近い将来、いよいよ大谷に続く二刀流選手がMLBに登場するかもしれない。
構成●SLUGGER編集部
【動画】推定157メートルの一発。これが"大学のオオタニ"キャグリオーンだ!
関連記事
- 「単打しか打てない、走れない」カーディナルスを”ホワイティ・ボール”で大幅改革――殿堂入りの名将ホワイティ・ハーゾグが92歳で死去<SLUGGER>
- 縁起の悪さでかつては忌避されるも、今ではジャッキー・ロビンソンの魂を継承するべく着用する選手も――日本の「背番号42事情」<SLUGGER>
- 故ウェイクフィールドの愛娘が始球式で投じたのは父直伝のナックルボール!感動的な光景にファンの涙腺崩壊<SLUGGER>
- 絶滅危惧種のナックルボーラーとして奮闘するウォルドロンは“新種の魔球使い”として開花できるか<SLUGGER>
- 「離婚した両親が言い争っているようなもの」サイ・ヤング賞右腕が投手の故障をめぐるMLB機構と選手会の対立を一刀両断<SLUGGER>