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MLB

大谷翔平が4試合ぶりマルチ安打も、得点圏打率が.053にさらに降下。米記者からも手厳しい指摘「19打数で…たったの1本だ!」

THE DIGEST編集部

2024.04.17

大谷は4試合ぶりの複数安打だったが、得点圏ではまたも凡打に終わった。(C)Getty Images

大谷は4試合ぶりの複数安打だったが、得点圏ではまたも凡打に終わった。(C)Getty Images

 好機を活かすことができない球界スターに不満の声が沸々と寄せられている。

 現地4月16日、ロサンゼルス・ドジャースは本拠地でワシントン・ナショナルズと対戦し、6対2で勝利を収め3連敗を阻止した。大谷翔平は「2番・指名打者」でスタメン出場し、5打数2安打で4試合ぶりのマルチ安打をマークしたが、一発はまたも出ず。松井秀喜氏と並ぶ日本人最多本塁打の記録更新は、4試合連続でお預けとなった。

 大谷は第1打席、外角低めに投じられた3球目のシンカーにうまくバットを伸ばすと、これがレフト前に落ちてヒット。無死一、二塁にチャンスを広げると、続くフレディ・フリーマンが四球を選び満塁。4番のテオスカー・ヘルナンデスの遊ゴロの間に1点を先制した。

 さらにドジャースは2回にも、10日のミネソタ・ツインズ戦以来の先発マスクとなったオースティン・バーンズ、1番ムーキー・ベッツの連続安打で2点を追加。なおも1死二、三塁のチャンスで、バッターボックスに背番号17を迎える。大谷は積極的に初球からバットを振るが、打ち損じて二ゴロ。ランナーを返すことができなかった。

 逆にナショナルズのジェシー・ウインカーに一発が飛び出し1点差とされた4回裏、ドジャースは2死一塁でベッツが早くも猛打賞となる中安打で一、三塁にチャンスメイク。再び得点圏で大谷に打席が回る。気合十分の表情で、相手先発パトリック・コービンと対峙した大谷だったが、再び初球を振って二ゴロ。絶好の得点機会を逸し、球場からはため息が漏れた。

 ドジャースは5回裏にキケ・ヘルナンデスが今季第1号ソロを放ち、リードを2点に広げた7回裏、絶好調のベッツが3球目のカットボールを弾き返して中二塁打。切り込み隊長が4打数4安打の大当たりで、再度大谷に好機をアシストする。なんとかベッツを返したい大谷は4度目の対戦となったコービンの初球、91.2マイル(約146.7キロ)のシンカーを捉えると打球はセンターへ。しかし、あまり伸びず平凡な中飛に終わった。

 大谷は5度目の打席となる8回2死一塁で、5球目の速球を打つと、ボテボテの打球は三塁線へ。俊足を飛ばして内野安打とし、4試合ぶりに複数安打を記録した。
 
 この試合を終え、大谷の打率は.341、出塁率と長打率を足し合わせたOPSは1.019で主軸としての役割は果たしているが、得点圏では19打数1安打、打率.053と、数字はさらに落ちた。

 この見過ごせないデータに米記者からは手厳しい意見が寄せられている。米紙『Los Angeles Times』の記者であり、MLB公式サイト『MLB.com』にも記事を寄稿するドジャース担当のマイク・ディジョバンナ氏は「今夜、ドジャースのDHで出場したショウヘイ・オオタニは3度の得点圏で登場し、3度初球を振り抜いて打球速度108マイル(約173.8キロ)のセカンドゴロ、再びセカンドゴロ、センターへのフライを生んだ」と得点機会での打撃成績を羅列したあと、「今季の得点圏での成績は、これで19打数1安打(.053)。キャリア通算では.289だ」と痛烈に指摘。あまりに低い、今季の得点圏打率に眉をひそめた。

 さらに、スポーツ・ベッティング・アナリストでラスベガスを拠点にする米ライターのマット・ジェイコブ氏は「まだ4月なのは分かっている」と前置きしたうえで、「今季のショウヘイ・オオタニの得点圏は19打数で…たったの1本だ。これは指摘せざるを得ない」と、こちらも得点圏での低い数字に苦言を呈した。

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合前に大谷の得点圏打率について問われると、「小さなサンプルだ」と一蹴。現状はあまり気にしていない様子で、「確かに理想的ではないが、シーズンを通して、彼が今のようにバットを振り続ければ問題ないだろう」と話していた。

”MVPトリオ”として打線を引っ張るベッツ、フリーマンが好調のなか、得点圏打率ではひとり蚊帳の外となっている大谷。周囲から求められる要求や、それに伴う結果が高いのは仕方ないが、やはり1割にも満たない数字は気がかりである。

構成●THE DIGEST編集部

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