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プロ野球

オリックスへFA移籍した西川龍馬がぶち当たったパ・リーグ投手陣の壁「思ったより力で押してくる」【オリ熱スタイル2024】

THE DIGEST編集部

2024.04.22

バットコントロールには定評のある西川。そろそろ本領発揮に期待したい。写真●野口航志(DsStyle)

バットコントロールには定評のある西川。そろそろ本領発揮に期待したい。写真●野口航志(DsStyle)

 昨年オフにFA権を行使し、広島からオリックスに移籍してきた西川龍馬。「パ・リーグに挑戦してみたい気持ちがあった」と移籍を決めた理由を話していた西川だが、4月21日現在、開幕から21試合続けてスタメン出場を続ける一方で打率.230、本塁打0、打点3と本来の力を発揮できていない。ただ、対戦カードも2巡目に入り、現在4試合連続安打中と、パワーピッチャーが多いパ・リーグの投手たちに少しずつ適応しようとしている。

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 移籍にあたり、バットを変えたり、守備の時にスパイクとシューズを履き替えるなどのルーティンは「変えてない」という。シューズに関しては「オリックスの選手は誰も履き替えないそうなんで。僕は基本的に人工芝の時は履き替えてた。セ・リーグではシューズの方が断然楽なんですよ。身体の負担がある程度少ないと思いますし、ちゃんと滑らないグリップの効いたやつを使ってます」と、細かい点でもセ・リーグとパ・リーグの違いを実感しているという。

 パ・リーグの投手に関しては「やっぱセ・リーグとは配球など全然違うなって。思ったより力で押してくるので、その辺はいろいろ頭に入れながらやりたいなと。これから慣れていくしかない」と語る。現状では「見逃し三振だけはしたくないので、真っすぐを狙って身体が反応して空振りしてしまう」ことも多いという。

 想像していた以上に力で押して来るパ・リーグのピッチャー陣に驚きつつも、それを踏まえた上で「挑戦」を決めただけに、ここを乗り越えてやろうという気持ちも強い。

 試合前の練習では「悪い時ほどいろいろ試せるかなって思っているので。練習前のバッティングもそうですけど、ゲージ入っていろいろ試しながら、その時々で何がいいか考えている」とのこと。そうすることで対応力が増し、「イメージ通りの軌道が来た時はミスショットなく打てている」のだという。
 昨年は109試合に出場して、打率.305、9本塁打、得点圏打率.304とチームのCS進出に貢献した西川。「俺が来たから4連覇を逃したと言われたくない」という気持ちもあるだけに、古巣のセ・リーグと当たる交流戦までにギアを上げておきたいところだ。

 また、今季の目標として「怪我をしないこと」とともに「打撃タイトルを獲りたい。最多安打辺りは狙いたいですね。まあ率は上がり下がりするもんなんで。自分的には積み重ねていく方がいいかなと思ってるので、最多安打を獲れればいい」とも語っている。その目標を実現させるためにも、パ・リーグが誇るパワーピッチャーを打ち崩していかなければならない。

 西川のパ・リーグ挑戦の旅はまだ始まったばかりだ。

文●THE DIGEST取材班
写真●野口航志(DsStyle)

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