不可解な交代劇だった。
現地4月28日、ボストン・レッドソックスの吉田正尚は本拠地でのシカゴ・カブス戦に「6番・指名打者」で先発出場し、2打数1安打。打率を.275に上げたが、6回の第3打席で代打を送られベンチに退いた。
前日のカブス戦では6試合ぶりのスタメンで5打数4安打1打点と打棒が爆発した吉田。復調の兆しを印象づけた日本人スラッガーだったが、この日は不完全燃焼で試合を終えた。
レッドソックスが2点リードした6回裏、吉田は先頭打者で打席へ。マウンドには、この回から右腕のエンシー・アルモンテが登板。だがアレックス・コーラ監督は突然、代打起用を主審に告げる。しかも、コールされたのは”右打者”のロブ・レフスナイダーだった。この理解し難い交代に、球場はざわついた。
この不可解な交代には、現地メディアでも話題になっている。4大スポーツ(MLB、NHL、NFL、NBA)のスコア、詳細なデータ分析など、日夜マニアックな記事を配信している米スポーツメディア『NESN』は「カブス戦で、マサタカ・ヨシダが早々に退場した理由」と題した興味深いタイトルで記事を配信。日本人スラッガーが途中交代した真相に迫っている。
記事によると、吉田は第2打席でライナー性のヒットを打った時に左手親指を痛め、コーラ監督が大事を取って交代させたとのこと。「ヨシダが交代を余儀なくされたことは、コーラ監督にとって悩みの種であった。彼が試合から早々に退場したことで、また新たな負傷者がリストに加わることになりそうだ」と指摘。吉田の故障者リスト(IL)入りを示唆している。
コーラ監督は取材陣に対し、「ヨシダはいま、苦しんでいる」とだけ残し、怪我の程度は不明。吉田自身も通訳を通じて、「様子を見るしかない。明日まで様子を見ます」とだけ話し、左手親指に不安を覗かせた。
同メディアは「左手に対する不安は、30歳のヨシダにとって試練の一週間であったことに拍車をかけている。彼は今週5試合連続で先発しなかった。土曜日に初めてスタメン出場を果たすと、5打数4安打1打点の大活躍だった」と記し、調子を上げていた中での怪我は痛手だと主張している。
翌日はオフのため、4月30日から再び本拠地フェンウェイ・パークでサンフランシスコ・ジャイアンツと3連戦を戦う。記事では「ジャイアンツを迎える前にオフの予定があることは、ヨシダに恩恵をもたらし、欠場を防ぐのに役立つだろう。しかし、もし怪我が重傷であることが判明すれば、今シーズンすでに多くのチームメイトがそうであるように、彼もIL入りすることになるかもしれない」と言及。吉田が離脱となった場合、首脳陣
にとってさらに頭を抱える事態になると論じている。
去年に比べ、今季はなかなかバットの調子が上がらず先発の機会を外れていた吉田。27日の猛打で、ようやく波に乗りかけたところでの長期離脱となれば、ますますレギュラー取りが厳しさを増してくる。軽傷であることを祈るばかりだ。
なお試合は、3点ビハインドのカブスが8回に同点に追いつく粘りを見せたが、レッドソックスは9回裏に無死一、三塁の好機でタイラー・オニールがサヨナラ適時打を放ち、カブスに連勝を収めている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】前日は5打数4安打1打点!吉田正尚の打棒をチェック
現地4月28日、ボストン・レッドソックスの吉田正尚は本拠地でのシカゴ・カブス戦に「6番・指名打者」で先発出場し、2打数1安打。打率を.275に上げたが、6回の第3打席で代打を送られベンチに退いた。
前日のカブス戦では6試合ぶりのスタメンで5打数4安打1打点と打棒が爆発した吉田。復調の兆しを印象づけた日本人スラッガーだったが、この日は不完全燃焼で試合を終えた。
レッドソックスが2点リードした6回裏、吉田は先頭打者で打席へ。マウンドには、この回から右腕のエンシー・アルモンテが登板。だがアレックス・コーラ監督は突然、代打起用を主審に告げる。しかも、コールされたのは”右打者”のロブ・レフスナイダーだった。この理解し難い交代に、球場はざわついた。
この不可解な交代には、現地メディアでも話題になっている。4大スポーツ(MLB、NHL、NFL、NBA)のスコア、詳細なデータ分析など、日夜マニアックな記事を配信している米スポーツメディア『NESN』は「カブス戦で、マサタカ・ヨシダが早々に退場した理由」と題した興味深いタイトルで記事を配信。日本人スラッガーが途中交代した真相に迫っている。
記事によると、吉田は第2打席でライナー性のヒットを打った時に左手親指を痛め、コーラ監督が大事を取って交代させたとのこと。「ヨシダが交代を余儀なくされたことは、コーラ監督にとって悩みの種であった。彼が試合から早々に退場したことで、また新たな負傷者がリストに加わることになりそうだ」と指摘。吉田の故障者リスト(IL)入りを示唆している。
コーラ監督は取材陣に対し、「ヨシダはいま、苦しんでいる」とだけ残し、怪我の程度は不明。吉田自身も通訳を通じて、「様子を見るしかない。明日まで様子を見ます」とだけ話し、左手親指に不安を覗かせた。
同メディアは「左手に対する不安は、30歳のヨシダにとって試練の一週間であったことに拍車をかけている。彼は今週5試合連続で先発しなかった。土曜日に初めてスタメン出場を果たすと、5打数4安打1打点の大活躍だった」と記し、調子を上げていた中での怪我は痛手だと主張している。
翌日はオフのため、4月30日から再び本拠地フェンウェイ・パークでサンフランシスコ・ジャイアンツと3連戦を戦う。記事では「ジャイアンツを迎える前にオフの予定があることは、ヨシダに恩恵をもたらし、欠場を防ぐのに役立つだろう。しかし、もし怪我が重傷であることが判明すれば、今シーズンすでに多くのチームメイトがそうであるように、彼もIL入りすることになるかもしれない」と言及。吉田が離脱となった場合、首脳陣
にとってさらに頭を抱える事態になると論じている。
去年に比べ、今季はなかなかバットの調子が上がらず先発の機会を外れていた吉田。27日の猛打で、ようやく波に乗りかけたところでの長期離脱となれば、ますますレギュラー取りが厳しさを増してくる。軽傷であることを祈るばかりだ。
なお試合は、3点ビハインドのカブスが8回に同点に追いつく粘りを見せたが、レッドソックスは9回裏に無死一、三塁の好機でタイラー・オニールがサヨナラ適時打を放ち、カブスに連勝を収めている。
構成●THE DIGEST編集部
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