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「獲得には失敗したけれど、最高の出来事だった」大谷翔平はブルージェイズのファンを魅了したとド軍メディア

THE DIGEST編集部

2024.04.29

現地4月26日のブルージェイズ戦で7号アーチをスタンドに打ち込んだ大谷。(C)Getty Images

現地4月26日のブルージェイズ戦で7号アーチをスタンドに打ち込んだ大谷。(C)Getty Images

 2023年シーズン終了後、ロサンゼルス・エンジェルスと再契約しなかった大谷翔平をめぐって複数球団が一大争奪戦を展開。最終的に大谷はロサンゼルス・ドジャースへの移籍を決めたが、最終候補のひとつに残ったのが、トロント・ブルージェイズだった。
【動画】敵地でブーイングを浴びながら、今季7号の本塁打を放った大谷

 ドジャースとの契約が決まる前、『MLB Network』のジョン・モロシ記者が「大谷がトロント行きのプライベート飛行機に乗っている」とXにポスト。この報道にブルージェイズのファンが沸き上がった。

 結局、大谷は飛行機に乗っておらず、ドジャースとの契約にサイン。ブルージェイズ・ファンの感情は、絶頂から奈落の底に落とされた。現地4月26日~28日に行なわれたブルージェイズ対ドジャースの3連戦で、ブルージェイズのファンは大谷にブーイングを浴びせている。

 こうした背景もあり、ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』は4月28日の記事でブルージェイズのファンが大谷に対してどのような感情を持っているのかを紹介した。カナダ・オンタリオ州タイニーに住むゴードン・ハーゲンさんは、“空想のフライト”と書かれたお手製のボードを掲げ、当時のどんでん返しを振り返った。
 
 当時、ハーゲンさんはモロシ記者のポストを見て、興奮を隠しきれなかった。「あの日は、まったく仕事が手につかなかった。“大変なことが起きるぞ、オオタニがやって来るんだ。トロントスポーツ界、史上最大の日になる”って思ったら、笑いが止まらなくなった」と同メディアに語っている。

 アルバータ州カルガリー在住のジム・ゴーリーさんは、大谷とブルージェイズの噂が飛び交っている間、子供と一緒に映画館にいた。「オオタニがトロントに来るニュースは追っていた。息子には“映画が終わったら、オオタニがブルージェイズの選手になっているよ”と話していた。でも、映画が終わってニュースを見たら、オオタニはドジャースだったね」と語った。

 ハーゲンさんとゴーリーさんは、「あれは楽しかった」「オオタニの獲得には失敗したけれど、最高の出来事だったね」と振り返ったという。ファンの生の声を伝えた同メディアは、「ジェイズのファンはブーイングの雨を降らせたが、たとえ別のユニホームを着ているとしても、オオタニを生で観戦することはファンにとって最高の楽しみなのだ」と記した。

 大谷は相手チームのファンも大いに魅了している。

構成●THE DIGEST編集部

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