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23年新人王ガナー・ヘンダーソンが今季も躍動!「ルーキー・オブ・ザ・イヤーの翌年にMVP」の快挙を達成した選手には誰がいる?<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.04.30

昨季はどちらかと言えばベイビーフェイスの若々しい顔立ちだったヘンダーソンも、今季は口ひげを伸ばし、その打棒同様に貫禄が出た。(C)Getty Images

 昨季新人王を獲得したオリオールズのガナー・ヘンダーソンが、「2年目のジンクス」などないかのように打ちまくっている。現地4月15日から始まったツインズとの対戦では、3試合連続でスタンドにぶち込み、4月23~24日のエンジェルス戦でも2試合連続アーチ。29日のヤンキース戦ではライトスタンドへのライナーで、メジャートップタイの10号に到達した。打撃だけでなく守備・走塁でも貢献度が高く、どれだけ勝利に貢献したかを示す総合指標WAR1.8(Baseball Reference版)は、28日時点でリーグ2位タイ。このまま行けばMVPも夢ではない。

 もし新人王受賞の翌年にMVP受賞となれば、史上5人目の快挙となる。下記の通り、これまでの達成者はそうそうたる顔ぶれだ。

カル・リプケンJr.(オリオールズ) 1982年新人王→83年MVP
ライアン・ハワード(フィリーズ) 2005年新人王→06年MVP
ダスティン・ペドロイア(レッドソックス) 2007年新人王→08年MVP
クリス・ブライアント(カブス/現ロッキーズ) 2015年新人王→16年MVP
 
 ブライアント以降も、新人王とMVPを両方受賞した選手は4人いる。17年新人王のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)とコディ・ベリンジャー(ドジャース/現カブス)、18年新人王の大谷翔平(エンジェルス/現ドジャース)とロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)だ。ただ、この4人ほどの才能をもってしても、翌年はMVPのファイナリスト(投票3位以内)にすら入っておらず、いかに難易度が高いかが分かる。

 なお、ヘンダーソンにとって同じオリオールズの先輩に当たり、ポジションも同じ遊撃手であるリプケンがMVPを受賞した83年は、オリオールズが最後にワールドチャンピオンになったシーズンでもある。ヘンダーソンが今後も活躍し、それこそ41年ぶりの世界一に貢献したならば、史上5人目の快挙もぐっと近づくだろう。

構成●SLUGGER編集部

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