まるで親子のような関係性が注目されている。

　現地５月４日、ロサンゼルス・ドジャースはアトランタ・ブレーブスと対戦し、16安打11得点で完勝。マックス・マンシーに３本のアーチが飛び出すなど、打線が大爆発した。大谷翔平は「２番・指名打者」でスタメン出場し、３回に８号ソロホームランを右翼スタンドに叩き込むなど、５打数３安打２打点の活躍だった。

　沖縄生まれのデーブ・ロバーツ監督が持っていた日本出身選手としての球団最多本塁打記録を更新した大谷。試合前には同監督にポルシェのミニカーをプレゼントしたことを明らかにし、「（ロバーツ監督が）車が欲しいと言っていたので、本人も喜んでもらって良かったです」と笑顔で振り返った。

　さらに、大谷の会見中に指揮官が突然乱入する場面も。プレゼントされたミニカーを持参し、「おめでとう」と自身の記録を塗り替えた愛弟子の一発を称え握手した。そして、「これが私の車だ」と破顔一笑。取材陣にミニカーを公開すると饒舌は止まらず、大谷からの贈り物を自慢気に披露した。

「（シーズン前に大谷が）ジョー・ケリーにプレゼントした車（ポルシェ）は、私のオフィスには入らないようだ。この車は、私のデスクの上に置いておくよ。サンキュー！ショウヘイ。ハハハハハハハ」

　その直後に記者から「本物の車は買うのか？」と質問された大谷は苦笑いを浮かべながら、「ワールドシリーズ（WS）に勝てたら考えます」と微笑みながら答えた。ちなみに、この粋なサプライズは「ワトソンさんが、やったらどうだと言っていたので」と暴露。地元放送局『SportsNet LA』の人気女性レポーター、キルステン・ワトソンさんが仕掛人だと会見で告白し、和やかな雰囲気に包まれた。
  　球団公式SNSは早速、大谷とロバーツ監督の親子のようなやり取りをツーショット写真と動画を添えて共有した。微笑ましいシーンに米ファンからは「このふたり大好きだ」「ロバーツは本当に誇り高い父親のようだ」「息子（ショウヘイ）はWSに優勝して、本物の車とリングを手に入れてくれるさ」「オオタニは絶対にチャンピオンに拘っている。レッツゴー！ドジャース」など好意的な意見が寄せられ、４年ぶりのWS制覇に期待する声も上がっていた。

　今後も同じようなプレゼントはあるのか。気になる質問に大谷は「笑ってもらうのは好きな方なので。何かあれば、またやりたいと思います」と継続を示唆。もちろん、ユーモア溢れるプレゼントだけでなく、チームの勝利。さらには地区優勝、その先のチャンピオンリングを見据えているはずだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平がロバーツ監督にポルシェをプレゼント!? 指揮官が会見に乱入も