現地5月6日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が敵地リグリー・フィールドで行なわれたシカゴ・カブス戦に先発し、5回・83球、被安打3、5奪三振、無失点の好投で今季2勝目、日米通算198勝目をマークした。
【動画】パドレスのダルビッシュが今季2勝目! カブス戦のハイライトをチェック
ダルビッシュは2018年から20年までカブスに在籍。地元メディア『Marquee Sports Network』は5月7日、「リグリーに凱旋のダルビッシュ、カブスに与えた影響は健在」という記事で、両者の関係性を紹介している。
「カブスを退団して数年がたつが、ダルビッシュのシカゴへの凱旋は、当時のブルーストライプの姿を思い出させた。6年総額1億2600万ドル(当時約137億円)で契約し、1年目の18年は右肘の故障で8試合の登板にとどまった。19年に堅実な投球で復帰し、短縮シーズンの20年はリーグトップの8勝を挙げる活躍を見せ、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位となった」
カブスでの3シーズンを振り返った同メディアは、「そして給与削減の必要に迫られた球団は、パドレスにトレードする選択をしたが、ダルビッシュとカブスの関係性は強固なままだ」と、いまなお両者の間に絆があると綴った。
その理由として、同メディアはダルビッシュの人間性に着目。「私はユウさんを、とても尊敬している。本当に素晴らしい人間だ。いまもカブスに対していい感情を抱いてくれているのは、本当にうれしいし、ほかの日本人選手からのリスペクトは信じられないほど大きい」というジェド・ホイヤーGMのコメントを記載。鈴木誠也や今永昇太がカブスを選んだのも、ダルビッシュの助言があったからだという。
同メディアは、「ダルビッシュのおかげで、セイヤ・スズキやショウタ・イマナガといった最高の選手がシカゴにやって来た」と記し、「2人は移籍先を決める際、ダルビッシュから球団とファン、シカゴの街は最高だと聞いていた。スズキが4月中旬に負傷者リスト入りするまでは、チーム最高の打者だったし、イマナガはナ・リーグの月間最優秀新人に選ばれた」と両選手の決断の裏に、ダルビッシュの存在があったと伝えた。
さらにダルビッシュは、カブスの2人の日本人選手を気に掛けている。6日には通訳を通じて、「彼らが少しでも不安や心配を感じているようなら、そうならないように話をするようにしています。逆に物事が順調に進んでいるようなら、さらに前進できるように、そっと背中を押してあげればいい。そう心掛けています」と語った。
このコメントを受けて同メディアは、「ダルビッシュにとってカブスがどのような組織なのか、また、彼の影響力が、チームに残っていることを大いに物語ってる」と記している。
そんなダルビッシュはシカゴから愛されている。いつも両手を広げて歓迎するファンに対して、「いつも温かい言葉をもらっている。いつも"シカゴに戻ってきてくれ"と言われるし、私もこの球場が大好き。ここのマウンドで投げられるのは、最高の気分ですね」と明かした。
「ファンから"戻ってきて"と言われた時の感想は?」と聞かれたダルビッシュは、こう答えた。「言葉で気持ちを表現するのは難しいですが、いつも笑顔になる。(退団してから)何年も経っているのに、温かい言葉をかけてくれる。それだけで幸せです」とほほ笑んだ。ダルビッシュは、いまなおカブスの球団やファンを魅了している。
構成●THE DIGEST編集部
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ダルビッシュは2018年から20年までカブスに在籍。地元メディア『Marquee Sports Network』は5月7日、「リグリーに凱旋のダルビッシュ、カブスに与えた影響は健在」という記事で、両者の関係性を紹介している。
「カブスを退団して数年がたつが、ダルビッシュのシカゴへの凱旋は、当時のブルーストライプの姿を思い出させた。6年総額1億2600万ドル(当時約137億円)で契約し、1年目の18年は右肘の故障で8試合の登板にとどまった。19年に堅実な投球で復帰し、短縮シーズンの20年はリーグトップの8勝を挙げる活躍を見せ、ナ・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位となった」
カブスでの3シーズンを振り返った同メディアは、「そして給与削減の必要に迫られた球団は、パドレスにトレードする選択をしたが、ダルビッシュとカブスの関係性は強固なままだ」と、いまなお両者の間に絆があると綴った。
その理由として、同メディアはダルビッシュの人間性に着目。「私はユウさんを、とても尊敬している。本当に素晴らしい人間だ。いまもカブスに対していい感情を抱いてくれているのは、本当にうれしいし、ほかの日本人選手からのリスペクトは信じられないほど大きい」というジェド・ホイヤーGMのコメントを記載。鈴木誠也や今永昇太がカブスを選んだのも、ダルビッシュの助言があったからだという。
同メディアは、「ダルビッシュのおかげで、セイヤ・スズキやショウタ・イマナガといった最高の選手がシカゴにやって来た」と記し、「2人は移籍先を決める際、ダルビッシュから球団とファン、シカゴの街は最高だと聞いていた。スズキが4月中旬に負傷者リスト入りするまでは、チーム最高の打者だったし、イマナガはナ・リーグの月間最優秀新人に選ばれた」と両選手の決断の裏に、ダルビッシュの存在があったと伝えた。
さらにダルビッシュは、カブスの2人の日本人選手を気に掛けている。6日には通訳を通じて、「彼らが少しでも不安や心配を感じているようなら、そうならないように話をするようにしています。逆に物事が順調に進んでいるようなら、さらに前進できるように、そっと背中を押してあげればいい。そう心掛けています」と語った。
このコメントを受けて同メディアは、「ダルビッシュにとってカブスがどのような組織なのか、また、彼の影響力が、チームに残っていることを大いに物語ってる」と記している。
そんなダルビッシュはシカゴから愛されている。いつも両手を広げて歓迎するファンに対して、「いつも温かい言葉をもらっている。いつも"シカゴに戻ってきてくれ"と言われるし、私もこの球場が大好き。ここのマウンドで投げられるのは、最高の気分ですね」と明かした。
「ファンから"戻ってきて"と言われた時の感想は?」と聞かれたダルビッシュは、こう答えた。「言葉で気持ちを表現するのは難しいですが、いつも笑顔になる。(退団してから)何年も経っているのに、温かい言葉をかけてくれる。それだけで幸せです」とほほ笑んだ。ダルビッシュは、いまなおカブスの球団やファンを魅了している。
構成●THE DIGEST編集部
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