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好調の大谷翔平めぐり、また“不毛な論争”が…「投手はやめて史上最高の打者にさせるべき」「高年俸の理由は二刀流の輝きがあるから」米メディア賛否

THE DIGEST編集部

2024.05.10

打率や安打数、長打率、OPSなどでリーグトップの成績を残している大谷。(C)Getty Images

打率や安打数、長打率、OPSなどでリーグトップの成績を残している大谷。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、出色の打撃成績を出している。現地5月8日時点で、打率.355、安打数54、二塁打数14、塁打数103、長打率.678、OPS1.103は両リーグ通じてトップ。得点32はナ・リーグ1位タイで、本塁打数11は両リーグ2位タイ。出塁率.425はナ・リーグ2位で、打点27はナ・リーグ6位タイと、MLBトップクラスの数字を叩き出している。
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 今シーズンの大谷は、23年9月に右肘を手術した影響で打者に専念。DHとして39試合中38試合に出場して、上記のような数字を残している。こうした状況で、また“不毛な論争”が勃発した。

 米メディア『FanSided』によると、5月7日に放送された米スポーツトーク番組『The Dan Patrick Show』で、プロデューサーのポール・パブスト氏がドジャースで活躍中の大谷について「もう投手はやめて、史上最高の打者にさせるべきじゃないか」と話したという。

 二刀流ではなく投手か打者への専念、という意見は過去に何度となく話題になった。ドジャースで活躍する打者・大谷の雄姿もあって、あらためて打者専任案が飛び出た格好だ。ただ、番組パーソナリティーでキャスターのダン・パトリック氏は、あくまで大谷は二刀流であり、パブスト氏の意見には否定的だった。
 
『FanSided』のジョン・ビューラー記者は、このやりとりを踏まえたうえで、「パトリックと同様に、私もパブストの意見には賛同できない。史上最悪の愚策とはいわないが、ドジャースはDHの選手に、10年で7億ドル(約1015億円)を支払うわけではない。来年、オオタニは投手として登板する。ドジャースでも質の高い投球を見せるべきなのだ」と、打者専任の意見を一刀両断した。

 さらにビューラー記者は、「パトリックは“オオタニは投げる必要がある”と言ったが、まさにその通り。ドジャースは勝利のためにオオタニと契約した。どんなことがあっても、指名打者に超高額の年俸を支払うわけではない。高年俸の理由は二刀流の輝きがあるからだ」と続けた。

 一方で「オオタニは今年で30歳になる。体調管理には細心の注意を払っているようだが、すでに二度もトミー・ジョン手術を受けている。来年以降、また肘を故障するようなら、もう投手はできなくなるかもしれない。それでも、DHではなく野手に転向することは考えられる」と、故障による投手断念の可能性はあると記している。

 打者に専念している今季、大谷の好調なバットが米メディアの注目を集めているのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部

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