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水原一平容疑者が大谷翔平から盗んだ総額26億円に“全額賠償”の義務! 一方で米メディアは「正確な被害額はまだ確定していない」と指摘

THE DIGEST編集部

2024.05.10

次回公判で罪状認否に臨む水原容疑者。今回の司法取引合意によって減刑が見込まれている。写真:西村尚己/アフロスポーツ

 現地5月8日、米連邦検察はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の元通訳である水原一平容疑者に関して、銀行詐欺などの有罪を認める司法取引が合意に至ったと発表した。ほかにも同容疑者は虚偽の納税申告1件を認める文書にも署名。所得の申告漏れは410万ドル(約6億3500万円)とされ、115万ドル(約1億8000万円)の追徴課税を支払う義務を負う。この司法取引によって、最大禁固33年とも言われる量刑から減刑される見込みだ。
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 さらに連邦検察が公開した合意書のなかで、新たな手口も発覚した。水原容疑者は2023年9月に歯の治療費として大谷から6万ドル(約930万円)の小切手を受け取っている。だが同容疑者は治療代金を大谷のデビッドカードで支払い、小切手は懐に入れて自身の口座に振り込んでいたというのだから驚きだ。

 連邦検事のマーティン・エストラーダ氏は「この被告の欺瞞と窃盗の程度は甚大である」と断じ、「彼は信頼を得ていたオオタニ氏を利用し、危険なギャンブル欲を満たした。我々は地域で不正を働いた者に正義の鉄槌を下すことに全力を尽くす」との声明を発表した。

 加えて同意書では、大谷の口座から送金した被害額のすべてを水原容疑者が賠償する義務を負うことも明記されている。その点について、米メディア『The Athletic』は「リリースされた文書によれば、ミズハラはオオタニの口座から1697万5010ドル(約26億3000万円)以上を不正入手したと書かれている」と指摘。総額に添えられた「以上」というフレーズを強調しつつ、「オオタニへの損害賠償はどうなるか分からない。まだ正確な被害総額が確定していないからだ」と説明する。
 
 現地3月19日に事件がスクープされた際、米ネットワーク『ESPN』は「ミズハラの借金は少なくとも450万ドル(約6億9000万円)」と報じていたが、1か月後の連邦検察による訴状では「オオタニの口座から送金した総額は1600万ドル(約24億8000万円)以上」と記され、額面は3倍以上に。今回は細かな端数まで明記されたものの、100万ドル近くが上積みされたうえに「以上」が取れていない。今後の捜査によっては、まだ被害額が膨らむ可能性がある。

 水原容疑者の罪状認否は現地14日に行なわれることが決まった。本人の口からなにかしらのコメントが発させられるのかどうか、注目が集まる。

構成●THE DIGEST編集部

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