37歳のベテランが到達した大記録に隣国も関心を寄せている。
現地5月19日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有がアトランタ・ブレーブス戦に先発登板。7回を投げて2安打9奪三振無失点の快投を見せ、今季4勝目(1敗)を飾り日米通算200勝を達成。日本人投手では野茂英雄、黒田博樹に次いで史上3人目の偉業を成し遂げた。
昨シーズン、MLB史上初の40本塁打&70盗塁でナ・リーグMVPに輝いたロナルド・アクーニャJr.、54本塁打でホームラン王に輝いたマット・オルソンら「メジャー最強打線」と称されるブレーブス打線相手に、緩急を使ったピッチングで翻弄したダルビッシュ。今季は開幕投手を務めながら5試合で0勝1敗、防御率4.18と調子がいまひとつ上がらず、先月17日には首の張りのため15日間の負傷者リスト入りしていた。しかし復帰後は、コンディションが良好。この日の勝利で自身4連勝とし、防御率も2.08と大幅改善。パドレス先発陣の主軸として、チームを牽引している。
試合後、中継したNHKのインタビューでは「NHKさんが大谷(翔平)君の試合生中継をやめてまで(中継を)やってくださっているので、今日なんとか(200勝を)決めたいなという気持ちはあった」とコメント。ユーモア溢れるダルビッシュ節を炸裂させ、日本のファンに話題を提供した。
すべて先発での200勝は史上初めての快挙。日本人右腕の大記録は、実は隣国メディアも興味を示していた。
韓国のスポーツメディア『Sporki』は、ダルビッシュの日米通算200勝に反応。「今日は大谷翔平よりダルビッシュの日」と綴り、同日に大谷がロサンゼルス・ドジャース移籍後、初のサヨナラ適時打を放ったインパクトよりも、ダルビッシュの記録に注目。華やかな高校時代からドラフト1位で日本ハムに入団し、無双したNPB時代からメジャー入りに至るまでの輝かしい歴史を振り返っている。
記事のなかで同メディアは、「ダルビッシュは日本野球の誇り」と言及。「日本の”怪物”である松坂大輔の次世代にあたり、NPBを経て米国に渡ったダルビッシュは2012年にテキサス・レンジャーズに入団すると、すぐに16勝(9敗)を収めて最高の投手に君臨した。その後、いくつか故障を経験して移籍を繰り返したが、粘り強い意志と徹底した自己管理で、サンディエゴに移った2年目の22年に16勝(8敗)を挙げて、5年ぶりとなる二桁勝利に乗せた」と、敬意を評しながら紹介。今年もパドレスのエースとして、好投を続けていると付け加えている。
終盤で同メディアは韓国プロ野球のみを除き、「通算200勝を達成した韓国人投手は、まだいない」と嘆くが、「しかし、アジア人投手のメジャー最多勝利記録はパク・チャンホ(124勝)が持っている」と指摘。「MLB通算107勝目を挙げたダルビッシュは、パク・チャンホと野茂(123勝)に次いで、メジャーで最も多くの勝利を挙げたアジア人投手になった」と補足するも、自国のヒーローを誇示。さらに、「9番・遊撃」で先発出場したキム・ハソンが8点リードしていた7回に左中間を越えるソロ本塁打を含め、「4打数2安打1打点2得点の活躍で、チーム勝利に貢献した」と、”アジアナンバー1内野手”の活躍も強調していた。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ダルビッシュ有が日米通算200勝!強力ブレーブス打線を翻弄した快投をプレイバック
現地5月19日、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有がアトランタ・ブレーブス戦に先発登板。7回を投げて2安打9奪三振無失点の快投を見せ、今季4勝目(1敗)を飾り日米通算200勝を達成。日本人投手では野茂英雄、黒田博樹に次いで史上3人目の偉業を成し遂げた。
昨シーズン、MLB史上初の40本塁打&70盗塁でナ・リーグMVPに輝いたロナルド・アクーニャJr.、54本塁打でホームラン王に輝いたマット・オルソンら「メジャー最強打線」と称されるブレーブス打線相手に、緩急を使ったピッチングで翻弄したダルビッシュ。今季は開幕投手を務めながら5試合で0勝1敗、防御率4.18と調子がいまひとつ上がらず、先月17日には首の張りのため15日間の負傷者リスト入りしていた。しかし復帰後は、コンディションが良好。この日の勝利で自身4連勝とし、防御率も2.08と大幅改善。パドレス先発陣の主軸として、チームを牽引している。
試合後、中継したNHKのインタビューでは「NHKさんが大谷(翔平)君の試合生中継をやめてまで(中継を)やってくださっているので、今日なんとか(200勝を)決めたいなという気持ちはあった」とコメント。ユーモア溢れるダルビッシュ節を炸裂させ、日本のファンに話題を提供した。
すべて先発での200勝は史上初めての快挙。日本人右腕の大記録は、実は隣国メディアも興味を示していた。
韓国のスポーツメディア『Sporki』は、ダルビッシュの日米通算200勝に反応。「今日は大谷翔平よりダルビッシュの日」と綴り、同日に大谷がロサンゼルス・ドジャース移籍後、初のサヨナラ適時打を放ったインパクトよりも、ダルビッシュの記録に注目。華やかな高校時代からドラフト1位で日本ハムに入団し、無双したNPB時代からメジャー入りに至るまでの輝かしい歴史を振り返っている。
記事のなかで同メディアは、「ダルビッシュは日本野球の誇り」と言及。「日本の”怪物”である松坂大輔の次世代にあたり、NPBを経て米国に渡ったダルビッシュは2012年にテキサス・レンジャーズに入団すると、すぐに16勝(9敗)を収めて最高の投手に君臨した。その後、いくつか故障を経験して移籍を繰り返したが、粘り強い意志と徹底した自己管理で、サンディエゴに移った2年目の22年に16勝(8敗)を挙げて、5年ぶりとなる二桁勝利に乗せた」と、敬意を評しながら紹介。今年もパドレスのエースとして、好投を続けていると付け加えている。
終盤で同メディアは韓国プロ野球のみを除き、「通算200勝を達成した韓国人投手は、まだいない」と嘆くが、「しかし、アジア人投手のメジャー最多勝利記録はパク・チャンホ(124勝)が持っている」と指摘。「MLB通算107勝目を挙げたダルビッシュは、パク・チャンホと野茂(123勝)に次いで、メジャーで最も多くの勝利を挙げたアジア人投手になった」と補足するも、自国のヒーローを誇示。さらに、「9番・遊撃」で先発出場したキム・ハソンが8点リードしていた7回に左中間を越えるソロ本塁打を含め、「4打数2安打1打点2得点の活躍で、チーム勝利に貢献した」と、”アジアナンバー1内野手”の活躍も強調していた。
構成●THE DIGEST編集部
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