専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
MLB

“怪物新人投手”スキーンズ、米メディアが早速“大谷翔平がいる”ドジャースへの移籍を示唆?「冗談みたいな話だが…」

THE DIGEST編集部

2024.06.07

22歳の怪物スキーンズは、MLBデビューから5度の登板で無傷の3勝。将来的に球界を代表する大物投手になるかもしれない。(C)Getty Images

22歳の怪物スキーンズは、MLBデビューから5度の登板で無傷の3勝。将来的に球界を代表する大物投手になるかもしれない。(C)Getty Images

 ピッツバーグ・パイレーツの“怪物新人投手”、22歳のポール・スキーンズの名前が米メディアを席巻している。23年の全米ドラフト1位が、現地5月11日に鳴り物入りでメジャーデビュー。4試合に登板して2勝を挙げた。

【動画】永久保存版! スキーンズvs大谷翔平、歴史的初対決となった全球ハイライトをチェック!

 6月5日にはロサンゼルス・ドジャース戦に先発。初回、ムーキー・ベッツを三振で抑えると、大谷にはフォーシームを連投して3球三振。いずれも100マイル(約160キロ)超えの剛速球だった。

 3回には自慢のフォーシームを大谷に豪快にはじき返されて被弾。5回にはアンディ・パヘスにも本塁打を許した。それでもスキーンズは5回93球、8奪三振、被安打6、被本塁打2、失点3。強力打線のドジャース相手から3勝目を挙げている。

 飛ぶ鳥を落とす勢いのスキーンズに、早速、米ファンは自チームへの移籍を懇願した。米メディア『FanSided』のリオール・ランパート記者は、スキーンズに焦点を当てた記事で、「冗談みたいな話だが」と書き出し、「わずか5試合しか投げていないスキーンズに、他球団のファンは自チームへの加入を期待している」と記した。

「これまでのところ、スキーンズはすぐにトップエースに君臨して活躍している。約11か月前、パイレーツは23年のドラフトで“怪物右腕”を全体1位で指名。その期待通り、スキーンズは結果を出している。そして他球団のファンは、将来的にスキーンズの獲得を夢見ている」

 将来的な退団は現実的な話だろう。「ピッツバーグは小規模都市。24年の年俸総額が球界で2番目に低く、全球団のなかでもっとも価値の低いチームのひとつだ」とパイレーツの事情を説明すると、「将来的に他球団に移籍するのは、ある程度、理に適っている。実際、18年にはゲリット・コールをヒューストン・アストロズにトレードしている」と過去の例を示した。
 
 SNS上では、とりわけニューヨーク・ヤンキースのファンがスキーンズの獲得を夢見ているという。「しかし、いずれにしても時期尚早の話だ。とはいえ退団する場合、スキーンズを狙う球団はニューヨークだけではないはず」として、ランパート記者はロサンゼルス・ドジャースの名前を挙げた。

「チャンスがあれば、ドジャースも獲得に乗り出すだろう。スキーンズのキャリアがハイペースでキャリアを重ねていけば、ドジャースは大金を準備する余裕がある。さらに、ドジャースはスキーンズとつながりがあり、それがいつの日か役に立つかもしれない」

 スキーンズはロサンゼルス・エンジェルスのお膝元、カリフォルニア州オレンジ郡フラートン出身で、ドジャースのスーパースター、大谷翔平を観て育った。高校時代の2018年には、メジャー1年目の大谷が、本拠地エンジェル・スタジアムで初登板した試合を生観戦している。

 スキーンズは大谷のファンとして知られ、学生時代には投手のほか、捕手や野手もこなす二刀流プレーヤーだった。大谷を憧れの存在とも公言している。故郷に近く、憧れの大谷がいるドジャースは資金力があり、有望な選手がマーケットに出る場合、つねに移籍先の候補に挙がる球団だ。

「パイレーツはスキーンズを2030年まで管理下に置いている。それまで、ヤンキースやドジャースのファンは夢を見続けてほしい」

 はたしてスキーンズはどのようなキャリアを描いていくのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

【関連記事】「ジャイアンツが今永昇太を“獲得しなかった”理由」を編成総責任者が明かす「速球、スプリット、変化球すべてがプラス評価だったが…」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号