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MLB

ケイバン・ビジオがドジャースへトレード加入。大谷翔平の新たな仲間は殿堂入り二塁手の父を持つ”ユーティリティ2世”<SLUGGER>

SLUGGER編集部

2024.06.13

ドジャース加入初日の12日の試合に、ビジオは早速9番・DHとしてスタメン出場している。(C)Getty Images

ドジャース加入初日の12日の試合に、ビジオは早速9番・DHとしてスタメン出場している。(C)Getty Images

 現地6月12日、大谷翔平(ドジャース)に新たなチームメイトが誕生した。ブルージェイズをDFA(事実上の戦力外)になっていたケイバン・ビジオがトレードで加入したのだ。

 今季はキャリアワーストの打撃不振に苦しんでいることもあって、ブルージェイズからははじき出されてしまったビジオだが、本来は一塁・二塁・三塁に外野の両翼もこなせるユーティリティで、優れた選球眼でも貢献できる力がある。

 メジャーデビューした2019年にはさっそく二塁のレギュラーポジションを奪取。29試合連続出塁の球団新人記録を樹立し、9月にはサイクルヒットも達成して新人王投票5位に。短縮シーズンとなった翌20年も60試合中59試合に出場するなど、最初の2年間はレギュラー格だったが、その後は怪我もあって徐々に出場機会が減少。それでも通算盗塁成功率は91.4%(32盗塁で失敗3のみ)を残すなどスーパーサブとして役割をまっとうしていた。
 
 また、プレースタイルとは直接関係ないが、1990年代にアストロズで活躍し、通算3060安打を放った殿堂入り二塁手クレイグ・ビジオの息子であることも明記しておかねばならない。ブルージェイズでは同じく往年の名選手を父に持つブラディミール・ゲレーロJr.やボー・ビシェットらとの“2世トリオ”の兄貴分的存在だった。

 ビジオはドジャースで、主に対右投手用のプラトーン要員を務めることになるだろう。大谷とは、実は奇縁がある。12年のU-18ワールドカップで代表として対戦したのだ。この時はビジオのいたアメリカ代表が10対5で日本を下している。かつてのライバル同士が、10年以上の時を経て共闘するのが今から楽しみだ。

構成●SLUGGER編集部

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